野紀プロダクション

【氏名】シャルル・ソルージュ
【性別】男性【年齢】18【出身】ルーマニア
【身長・体重】180cm・70kg
【肌色】肌色【髪色】金髪【瞳色】碧眼
【外見・容姿】顔面偏差値満点の高校二年生。とある事情により一度留年
【令呪の位置】尾骶骨もしくは左手
【属性】中立・悪 特技:ファンサ
好きなもの:太陽、ファンのみんな 苦手なもの:太陽、己の血
【魔術系統】夜染魔術(ノスフェラトゥ・マギア)
【魔術属性】地から朝【魔術特性】宵闇から昼
【魔術回路】質・量:A- 編成:通常
【起源】焦がれる→陽光
【所属】野紀プロダクション【二つ名】穢れた竜(ドラクル)
【一人称】僕【二人称】君【三人称】あの人
【来歴】
地中海に存在する吸血種であるラミュロス種とはまた違った、ルーマニアのとある竜種から派生したとされるドラクル種という吸血種、その血が混ざった混血であるソルージュの一族のうちの一人であった者。
事の発端は、とある男にもらった十字架のネックレスが始まりであった。ドラクル種の混血である彼にとって日光とは己を傷つける凶器そのものであり、だからこそ彼が手を出すことができないものだった。しかし、己とは対極に位置するものに対し焦がれ、一度も目にした事のない晴々とした陽光を欲した。一族の中でも優秀な彼は陽の光を見ることすら能わないから。
────────その願いを、とある魔術師は叶えたのだ。屋敷の何にも引っ掛からず、ふらりとあらわれ、ネックレス(イカロス)を渡して消えた。不思議とそれを手放す気にはなれなかったし、持っていればそれだけで光への渇望は増すのに満足感も味わえたから。

混血は魔に呑まれればそこで終わり。人としての尊厳は消え、後に残るのは魔にも人にもなれなかった出来損ないの化け物。
シャルルの一族の血筋のうち一つが血に呑まれた。吸血鬼としての在り方に染まり、血酒の宴と称し牛耳っていた街の中で殺戮を始める。魔の抑制をしないソレに敵うものは少なく、またそのリスクを犯してまで止めようとする一族のものなど居るわけがなかったのだ。
──────故に、そこに退魔師、いや、退魔ならぬ喰魔師が現れた。魔に呑まれた混血が暴れ回るのならば、多くの魔を喰らい祓ってきた「誘い雨」はやってくる。…………助けを求めた魔も全て喰らうように。
最終的にはとある手段で呼び出された『英雄』によって誘い雨は撤退したとされるが、それでもソルージュに遺した傷痕は大きい。それはシャルルの家族も例外ではなく、シャルルは一夜の惨劇とその鎮圧によって両親を失ってしまう。それがいけなかった。

─────────焦がれてしまったのだ。喰らってきた人ならざる力を人としての理性を失わないままに人を越えた域で行使する誘い雨に対し、輝かしいほどの力を帯びて剣を振るい、弓を放つ英雄の姿に。人でありながらその最高点に限りなく近づいてあるであろう現代の英雄たる彼女に救われ焦がれない方がおかしいのだ。恋をしたと言ってもいい。

輝くあなたに恋をした、元から抱いていた外の世界への憧れという光への渇望を諌める両親は今死んだ。だから、内に秘めていた狂おしいほどの光に対する憧れが抑えきれず、イカロスは目覚めてしまった。体の内側を照らし焼き尽くすように、体の全てを光で塗りつぶしてしまうかのように。
己の尋常ではない願望がとある魔術師のねじれた魔法と絡み合って、それは己が起源や魔術師としての在り方をも捻じ曲げてしまった。夜の愛し子たる吸血鬼(ドラクル)でありながらその在り方は炎や光から生まれ炎や光に死ぬもの……不死鳥が如き性質を宿す。ソルージュの魔術師としては落第してしまったのである。

しかし、彼は戸惑わない。誇りある竜の子でありながら堕ちた竜魔たるドラクル種の血を引く存在として、そしてその身に刻まれた魔術師としての義務や願望を切り捨てるつもりはないが──────それと同時に、日陰や闇夜で燻り続けるのではなく、外に出てキラキラと輝き体が燃え盛るほどに熱い熱い光になりたいと。その想いはイカロスの如く燃え尽きても決して無くならないのだから。
【人物像】
他者の目を惹きつけその輝きから自分に目を離させない天性のアイドル。光に焦がれ、光を知り、輝きたいと願った末に得たものは溢れんばかりの人を惹きつける才能。どうすれば人の目を惹きつけられるかを知った動き。
白髪赤眼のアルビノかつ日にあたれば焦げてしまうドラクル種であり体は害を負う体質であるのだが、変質した体の力を用いて内側にのみ影響が及ぶように、そして持ち前の回復力でそれらを常時治し続けている状態。昼に外出をしなければいい話だが、彼は太陽の光が大好きなので自分の体が回復と火傷を繰り返しているのを承知の上で陽光を歓待する。
ポジティブアクティブイノベーティブ。ガッチガチのアウトドア派で日の下で生きていきたい男子。日ノ本は日出ずる国らしいし楽しそうという理由だけで日本にきた。アイドルしてる瞬間は自分が輝いてる感じがして好き。しかし魔術師としての己を捨てたわけでもなく、己が魔道を確立しそれを発展させるがためにルーマニアというホームを捨てて新しい土地を探して……という側面もある。しかしそれは今まで日陰に居続けたからこそそれを取り返すように明るい世界で輝きたいという感情の現れであり、本来の彼はとても鬱屈としたもの。吸血鬼らしさを出してしまう場面では本来の自分の在り方に自己嫌悪を増すこともある。

ギリシャ神話のイカロスのように、分不相応な域まで至ろうとする者は必ず打ち砕かれる。太陽という輝きに手を伸ばし続ければいつかは溶け堕ちるだろうしそうでなくても己に目覚めつつある朝昼の起源が完全に目覚めれば夜に生きるはずなのに光がなければ生きられないあやふやなものになる。それでも彼は輝きたいと願い、手を伸ばし続ける。吸血鬼としての生命も、家族も失った彼にはそれしか残されていないから。
【魔術・特殊技能・特性など】
夜染魔術(ノスフェラトゥ・マギア)
夜闇や影と言った人の理解の及ばぬ、火も光もない闇に目をつけた魔術。本能に訴えかける恐怖を抽出し、闇夜にまつわる呪いを行使し、人を貶める外法。夜であろうと光満ちるこの現代においても光によって宿る影や心の内に飼っている暗い恐怖を引き出す。誰も彼もが幼き頃に怖がった宵闇そのものが目覚める魔。
人に対する特攻的性能を持ち合わせる魔術。上述の呪術的側面に加えドラクル種たる性質と合わせて恐怖に屈した人間を喰らい意思なき屍として行使する死霊魔術的側面を持ち合わせたりすることも可能。
………シャルルの場合は己が性質と起源がこの魔術の呪いの側面からはどうしても合うことが出来ず、それゆえに日に当たることによって出来る闇……つまるところ、日陰や黄昏などから発展させている。しかし、本来の魔術そのものの概念ではないそれは開拓は出来ても発展途上。積み上げなければただの劣化版なのである。

ドラクル種
ルーマニアの竜種がとある呪詛によって腐敗、人への変転、堕落、結果的に堕ちた竜に………本来の貴き在り方とはことなり己に呪をかけた存在である人類種に連なる者、人類史を憎み喰らう吸血種へと堕落したもの。真祖、死徒、ラミュロス種とは異なった形の吸血鬼(幻想種)
その血を引く彼は高い回復力や身体能力、飛行能力、己の影そのものを対象を引きずり喰らう「牙」として扱うことができるなど様々な能力を持つはずだったのだがそれは己の内に満ちる光によって全て満足には扱えない状態となっている。それに加え当人が本来であれば毒でしかない日の光に当たることを好むので殊更目覚めない。むしろ強化を扱った魔術師などに比べれば虚弱だし特に自然治癒力がない。吸血鬼すぐ死ぬ。

【礼装・装備など】
『イカロス』
とある魔術師がくれた魔法のネックレス。何も効果はないが己の内に宿る狂おしいまでの光と外への渇望を呼び覚ました時にこそ発動し、己の欲望を叶えるのに充分な力を与えてくれる。
シャルルに宿った能力は極夜、あるいは日食。元々の夜に染め上げると言った呪いを己の心象風景たる太陽へと纏わせ、半径5〜6mを夜のような昼で塗り潰す球体を顕現させる。その内側では全部が影(牙)となったり黒炎を帯びたりと言った強力無比な攻撃ができるが展開中はいつにも増して体内が光で焼き焦げている。

「太陽系に輝く主役!シャルル・ソルージュです☆」
「日光浴は健康にも良いし、僕は好きだよ。いやまあ、僕の場合は火傷どころじゃ済まないんだけどね。でも清々しいからいいかなって」
「あの光になりたいと思った。あの光を追いかけたいと思った。あの光へと手を伸ばしたいと思った。だから走る。走って手を広げる。例えこの身が焼き焦げても、それでもいいから諦めたくない」
「どうせ死ぬなら輝いたまま死にたいな。尽きる最後まで絶えず燃え盛っていたい。炎上って意味じゃなくてね、華々しい終わりが欲しいというのはみんな思うものだと思うけど」
「我が身に宿るは邪竜の血。誇り高き竜の子(ドラクル)は今や失墜したが、その血の貴さは失われたわけではない。………僕以外の一族は、だけど」


【氏名】天ヶ腹リンネ/リンネ・アスタム・ユスティングリー
【性別】男性【年齢】16歳【出身】フランス
【身長・体重】164cm・57kg(天ヶ腹時)
天ヶ腹時【肌色】肌色【髪色】黒【瞳色】茶
【外見・容姿】小柄なゆるふわ可愛い系の少年
【令呪の位置】右大腿か左手【属性】混沌・悪
【魔術系統】美と生命【魔術属性】地・風
【魔術特性】変化・感応【魔術回路】質・量:B+ 編成:正常
【起源】反映・執着【所属】野紀プロダクション
【二つ名】他化自在天【一人称】俺【二人称】お前【三人称】アイツ
特技:演技 好きなもの:他人から向けられる愛 苦手なもの:本当の自分
【来歴】
ユスティングリー家とアスタム家の間に生まれた子供。どちらの魔術師の血の特徴も最も濃く引き継ぎ生まれた男。
ユスティングリーの理念である「あらゆる人間が想像する欲望(美)に適応させた姿をとる」という美の概念に適応するように、そしてアスタムの理念である古く貴き生命の樹を紡ぎあげる「何にでもなれる生物」という生物魔術学を成立できるように。
二家の合同研究で生まれた彼はまさしくそれを成し得るのに最も適した存在。誰かの欲望を感じ取り肉体だけでなく振る舞いまでもを完璧に作り通すことができる天性の演技の才能とあらゆる欲望を完璧に反映させる肉体。それはまさしく最高傑作に他ならない。ユスティングリーにとっては悲願に王手をかけるためのピース(後継)に、そしてアスタムにとっては今までで最も有用なデータが取れた検体として溢れんばかりの期待をかけられていた。かけられていたのだ。

…………ユスティングリーの出来損ないとされたローザ・ユスティングリーが、アスタムの木端ゆえにアルビオンに送られたシャフリヤーナ・アスタムが。それぞれ当主争いに台頭してきたのだ。己の手のみで拓いた全く新しい魔導を引き連れて。
あらゆる生命の欲望に対応したそれぞれのナンバーワンの美の体現、というユスティングリーの魔術を「何者にも依らない己の身一つで磨き上げたオンリーワンの美」という非なるもので叩き壊したローザと、今まで地球上に存在しこれから生まれうるあらゆる生命の系統樹の再現を成す、というアスタムの魔術を「どれにも該当しない全く新しい人としての生物群を創造する」という非なるもので叩き壊したシャフリヤーナ。
彼らは己が在り方と異なる一族と真っ向から争い合い、喰いあい、そしてねじ伏せた。彼ら自身の魔術でユスティングリーとアスタムを存続させるようにしてしまったのだ。それはつまり、それまでは魔術師として絶大なまでの開花があるとされていたリンネ自身には既にもうなんの価値もないと言わしめたことと同然であった。
誰も彼もが自分を見ない。見てくれる人は誰もいない。確かにもう使い道はないかもしれないけど、まだ別の道はあるはずなのに誰も見てくれない。こんな自分はいちゃいけない、愛されないといけない。捻くれ狂った自己承認欲求と自己否定がひしめき合いどうしようもなくなってしまった彼に一筋の救いの手が差し伸べられる。
それは己を吸血鬼と呼び、暴淫暴蝕の我儘な女であると言った。
「面白いものを見るのは楽しいから、あなたにはチャンスをあげましょう」
そう言ってとある大魔術師の遺産を貰った彼の目にもう迷いはなかった。愛されないのならば愛されるようになればいいから。
誰かの望む自分を演じるのは得意だ。それが己の魔術なのだから。ほら、あなたの好みの身長で、あなたの好みの顔つきで、あなたの好みの髪型で、あなたの好みの声で、あなたの好みの服装で、あなたの好みの口調で、あなたの好みの性格です。だから愛されないわけがない。だって、あなたの大好きそのものなんだから。
愛されないなら価値はない。そんなものにはなりたくない。あなたのために尽くすから、尽くす恋人は好きでしょう?だからほら、ねぇ。男にも女にもなれますよ。

【人物像】
天ヶ腹リンネとして、つまりアイドルとして活動する際の己は愛嬌のあるトーク力高めのアイドル。それと天性のものと謳われる演技力でバラエティ、俳優の二つが特に強い。他人の求める100%の要望に100%と少しの利子をつけて返すことができるために客は満足できずそれを求めて、仕事関係者は彼を疎むほどの才能ではないと認識するので自然と彼を再び推してくれる頻度が増える。
アイドルの皮を被らないプライベート……リンネ・ユスティングリー・アスタムとしての彼は友人と遊んだり、恋人とデートしたりと充実した生活を送っているように見えるが、それは一人一人の欲望に応えた「別の誰か」になって接している。
誰でもないし、なんでもない。ただ自分と関わる人にとって最も好意を向けやすい姿と性格を演じているだけ。観察眼は優れているという評価以上のため少し関わるだけで相手の最も好む姿を割り出せる。
それは単に愛されたいから。前述の境遇から皆無である自己肯定感で今にも消えてしまいたくなる空っぽの自分を埋めたくて仕方がないから出来上がったおぞましいほどの自己承認欲求を満たしたいがため。誰かに愛されていれば生きている実感と自分に価値があるということが実感できるから。
人の欲望を見抜いて、それにピッタリの姿になってピッタリの振る舞いをすれば誰も彼もが自分に好意を持つ。好みド直球の姿で好みド直球の振る舞いをするんだから愛されないわけがない。そんなことあるわけない。愛し方はなんだって良いし、愛されるように尽くす男だ、ほら、涙ぐましいでしょう。


─────────だから、お願い、捨てないで…………価値をください、見捨てるな、どんな俺が好き?僕?私?それとも我?なんでも叶えてあげるから。
【魔術・特殊技能・特性など】
『美と生命』
イゼルマが究極の美を作り出し自身の魂を高次へ引き上げることを目的としたのならば、ユスティングリーは観測した各々が抱く「美」「愛」の概念に最も適した姿へと成り、美に抱く憧憬、愛に抱く欲望を……魂そのものごと魅了しつくし己が物とし、その魂らを生の軛から解き放ち、死の終着点……いわば根源への孔を開き、数多の信仰を集わせた神とも言えるべき己をそこに至らせると言ったもの。美も愛も、その全ては知性体の知性や欲望、心を統べることによって出来上がるものという考えである。
そのため、ユスティングリーの魔術師(作品)は本人の美しさを求めることも間違っていないがそれよりも「観測したものの美の概念や愛を向ける対象となる精神感応的変身術」「自身の分家や傘下の魔術師が作り出した魔術芸術的装飾品などの美を纏う」と言った他者依存が強いもの。
アスタムの魔術は単純明快な「古来から今に至るまで、幻想種からそうでないものまでありとあらゆる系統樹や遺伝子となれる生物」の創造。生物肉体的アプローチから手を伸ばしていき最終的には肉体からアストラル体や真エーテル……精霊種や神霊の域まで回帰を果たすことにより根源へと手を振れんとするもの。一つ一つ積み上げていくには時間が惜しいので「何にでもなれるもの」を年代順と系統樹順に幾つか作っていけばショートカットが出来るはず、という試みから様々な自立型キメラともいうべき生命体を創作している。その検体であるリンネは性別を超えたあらゆる人種、幅広い年代の人間を再現可能。………肉体に負荷をかけるのであれば特殊な肉体性能までをも……?
【礼装・装備など】
死蝋外装(コート・オブ・マグレガー)
骨を杖に、皮を外套に、血を塗料に、臓腑を装飾に。とある魔術師の死体によって作り上げられた補助礼装。その存在によって使い魔を畏怖させ、制御する。歴史こそ1世紀半程の浅いものであるが、礼装としてはトップクラスの代物。
……かの黄金の夜明け団マグレガー・メイザースそのもの。これを装着しその上でリンネが「成り着る」ことで概念的悪魔の指向性を与えた魔力を操ることができる。出力次第によっては至高の幻想(クラウン・ファンタズム)にまで手をかけることも……だが、この礼装は未だ死なず、気を抜けば魂を犯す。メイザース本来の魔術と魂の在り方に対して、成り着りすぎるのは毒でしかない。

「天ヶ腹リンネです!みんなの視線を俺にくださーい!」
「愛されるために己を演じて精一杯に振る舞って、結果それでみんなに愛される。このやり方は嫌いじゃないよ。むしろ愛される実感が湧く」
「見た目の好みはドンピシャ、立ち振る舞いも接し方も完璧。愛さないわけがないよね?俺の方を見ないわけがないよな?ほら、笑顔を見せて。………ねぇ」
「俺が何したって言うのさ!ただ俺はお前に捨てられたくなくて、お前と長くいたいだけだからこうやって、頑張ったのに………!お前の好みまんまだろ!?どっか行くなよ、重いなんて言うなって!………俺をもっと、見てよぉ……!」
「愛して、哀して、恋して、乞いして、抱いて、dieて、キスして、疵して、眠って、合歓って。手を握って。それだけでいい。そしたら俺、また頑張れそう。例え自分がバラバラに解けても」

  • 最終更新:2021-06-07 23:47:01

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