安徳天皇

【CLASS】バーサーカー
【真名】安徳天皇
【性別】女性
【身長・体重】126cm・25kg
【スリーサイズ】B64/W50/H67
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運E 宝具EX

【保有スキル】
狂化:EX
理性と引き換えにステータスを向上させるスキル。彼女の場合、龍神の意識が混濁しているので、人としての視点を持たず、神としての視点で物事を見定めているので、ある意味“狂っている状態”と言える。よって意思疎通はできるかもしれないし、できないかもしれない。

神性:A+
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。天照大神の後裔であると同時に、龍神・八岐大蛇の化生と言われ、更に死後、水天宮で水神として信仰されているので非常に高いランクを有している。

魔力放出(水):A
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。バーサーカーは霊剣を介して使用しているので、霊剣がなくなれば使えなくなってしまう。

無辜の怪物:A
生前の行いから生じたイメージにより過去の在り方をねじ曲げられ、能力・姿が変容してしまうスキル。彼女の場合は龍神の化身として、身体に龍の特徴が見られる。

無垢なる紅顔:A
庇護欲を掻き立てさせる無垢な幼子としてのスキル。男女問わず魅了の魔術的効果として働くが、抵抗の意思があれば軽減可能。魔力のランクがA以上であれば完全回避が可能。しかし、無力な幼子を守ろうとする者には魔力の強弱関係なく作用する。

【宝具】
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
・ランク:D
・種別:対人宝具
・レンジ:1
・最大補足:1人
龍神・八岐大蛇の尻尾から取り出された霊剣。霊剣のカテゴリーにおいて最高峰の一つであり、三種の神器の一つとされる神造兵装だが、本来の使い方を発揮できずにいるのでランクが大幅に低下している。
バーサーカーは戦士ではないので武器としても機能せず、ヒヒイロカネで構築された頑丈な鈍器、または魔術礼装と化している。

水天皇化生遠呂智(すいてんこうけしょうおろち)
・ランク:EX
・種別:対人(自身)宝具
・レンジ:0
・最大捕捉:1人
安徳天皇としての自我を完全に放棄し、霊剣と共に水中へ身を投げ出す事で八岐大蛇に変生する宝具。
変生した龍神・八岐大蛇は本体ではなく端末なので、水神としての権能しか振るえない。
大きさは山一つ分を覆う程度で、出現した瞬間、如何に天気が晴れていようとも忽ち雨模様に変わり、天候が嵐へと急変する。
この宝具を使用した場合に得られる能力は、対魔力ランクEX、龍神の眷属である蛟の量産、神通力を利用した龍脈の操作で、龍脈方面に関しては「水」に由来するものしか操作できない。しかし、権能の一部しか振るえなくとも、任意であらゆる方面からの水害を発生させる事が可能となるので、強力無比なのに変わりはない。
日本神話の大英雄ヤマトタケルも、八岐大蛇の神通力の前には為す術もなく命を落とした事から、神通力の強力さは伺える。

【解説】
日本の治承時代に生まれ、僅か2歳の年齢で第81代天皇に即位した悲劇の幼帝。
諱は「言仁(ときひと)」。平清盛によって幼子でありながら天皇に即位させられ、しかして政治での実権は皆無に等しく、平清盛の野心の為に利用されていた傀儡であった。
平清盛の計画した遷都、還幸、そして源平の戦いのいざこざに振り回されながら、平家一門と三種の神器と共に都落ちし、屋島へと身を置く。
しかし源平の戦はその後も続き、一ノ谷の戦い・屋島の戦いで平家一門は全てに敗戦を喫し、安徳天皇は海上に逃れる。そして最後の戦であった『壇ノ浦の戦い』にて平家一門は滅亡する。
最期を悟った祖母の二位尼(平時子)は、安徳天皇に天叢雲剣と八尺瓊勾玉を身につけさせ、無垢なる幼帝を抱きかかえながら念仏を唱えて入水した。
そうして数え年8歳、おおよそ6歳という十年にも満たない生涯を終える事となった。

【八岐遠呂智】
非業の死を迎えた安徳天皇は、その悲劇の歴史から皮肉にも『座』に登録される事となる。
本来ならば、何の偉業も成し遂げていない非力な童子なのだが、後世にて綴られた伝説からその在り方が歪められた。
安徳天皇は霊剣・天叢雲剣を取り返しに転生した龍神・八岐遠呂智であり、水天宮で鎮魂慰霊をしなければ厄災を齎す荒御魂になると、霊基をそのように固められてしまったのだ。
歴史の認知、後世の逸話は例え謂れのない偽りであっても事実となる。よって、安徳天皇が現界した時、その無垢なる人格に融け込むように、龍神の神威(じんかく)が混同している。
ほぼ同一の存在となった当の八岐遠呂智は、水神・山神の神格を有する龍神であり、原初格の神としての側面と、荒御魂としての側面を持つ老成・尊大の二つを合わせたような口調の神。山をも軽々と覆う八頭の巨体を持ち、日本神話においては最強の能力を持つ化生。
喩えるなら各頭は天津神の霊性・能力値で、合計八つの神通力は計り知れない程の規格外。
通例ならば、人間を生物とさえ認識しない荒御魂方面が強く、人間も八岐遠呂智を視認する前に神通力で即死してしまうのだが、安徳天皇にのみは例外で、まるで孫娘に接する老父のソレ。溺愛の言動ではないが、側から見られれば相違ないと思われる。
八岐遠呂智は魂が混同している状態なだけで姿は見えないが、特殊な状況下、魂と精神が強く作用する環境に身を置けば、或いはその威容を垣間見る事ができるかもしれない────生死の有無を度外視する事を前提にした時のみだが。

【人物】
皇族が着飾るような和装を着用した、龍の角と眼光を持つ童女。
一人称は「わたし」で、穢れを知らない無垢な表情をしている。言動も古めかしいが、所々子供らしい口調も混ざっていて、対峙する対象の戦意を削いでしまう。
性格も子供らしく好奇心旺盛で、現代における全ての文明に興味を示す。特に駄菓子関連に目がないので、マスターを困らせる事もしばしば。
しかし、彼女の価値観は確かに子供由来のものだが、視点自体は神のソレであり、駄菓子の目がないというのも『本物の駄菓子』と『駄菓子(魂)』と二つに分けられている。
マスターへの無茶振りも、視点を変えれば『神が人間を弄んで面白がっている』とも取れるが、安徳天皇は純粋に楽しんでいる節もあったり。
よって、安徳天皇にとっては『興味を引く人間』と『無価値な人間』と人種が別れていて、世界も『面白いもの』と『つまらないもの』で物事を見ている。
魂は「食用」「おやつ用」「愛撫用」の三つがお気に入りで、特に愛撫用は愛着が沸けば絶対に手放したくない対象にもなり得る。
童女故に戦闘力は皆無に等しく、天叢雲剣をただの鈍器として頑張って振るおうとする程度には非力同然。安徳天皇の真価は、自らを代償に八岐遠呂智の化身に転ずる宝具なので、肉体労働はマスターに任せなければならない。
顔の良し悪しは理解できていないので、恋愛面は壊滅的。ていうか普通に犯罪なので注意。
肉体年齢は6歳程度なのだが、その割に発育がいい。

【セリフ】
「遊戯でもしませんか? わたしは貝合わせしか存じませんので、そちが教えてくれると喜ばしいのですが」

「あれは遊具? 現時は興味深いものが多くて楽しいな」

「そちの、魂(それ)、凄く美味しそう」

「ふふ、ご馳走さまでした。先刻、何やら無象がわたしの肌に触れたので……食べてしまいました。おやつには早いけど、我慢できなくて……そちなら許してくれる?」

  • 最終更新:2019-06-14 20:47:45

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