ルナ・アードゥル

【氏名】ルナ・アードゥル
【性別】女性
【年齢】16歳
【出身】トルコ
【身長・体重】159.4m・48kg
【肌色】肌色→血色の薄い肌色【髪色】暗めの茶髪→銀髪【瞳色】緑色→紅色
【外見・容姿】スレンダー体型……というより身長以外の発育があまりよろしくない。慢性的な睡眠不足が主な原因。
 時計塔ver→普通の時計塔制服。ローザに手を加えられた改良verもある。ロングの髪をそのままおろしている。
  冒険ver→白を基調に黒のラインが入ったポンチョにミニスカとタイツを使用。髪は動きやすいようにまとめてくくったポニーテール。
【好きなもの】日光、魔術/神秘、バウムクーヘン、すごい魔術を使う人(魔術師に限らない)
【嫌いなもの】日光、眠れない夜、銀、期待、喪われる神秘
【令呪の位置】右肩
【属性】中立・善
【所属】時計塔・考古学科
【魔術系統】灯明魔術
【魔術属性】火 → 夜
【魔術特性】陽光 → 夜
【魔術回路】質:A(平時はD) 量:A(平時はD) 編成:正常
【起源】向日葵 → 夜

来歴
類まれな魔導の才覚と火の属性を持って生まれた若き魔術師。アードゥル家の時期後継者として多くの期待を受けた天才。
無邪気に魔術を愛し、憧れを抱いて根源への道をまっすぐ進んでいたが、彼女が13歳の時に事件は起きた。
ある人物の突発的な凶行によりルナの身体にひとつの宝具が埋め込まれ、その起源は「夜」というものに塗り替えられる。付随するように魔術特性、魔術属性も変化した。
その起源は無意識の内に"夜"を目指す。吸血鬼のように日光を避け、人も灯りも眠る時間に活動し、火が灯らない闇を目指す。それはまさしくアードゥル家の魔術理念から外れた在り方。
13年間歩み続けたすべてを無為に変じる悲劇の起源。その日、その瞬間から、アードゥルの若き天才は己の魔術を一つ残らず失った。
そして悲劇はもう一つの変化をもたらす。
歯や爪はわずかに鋭さを増し、肌からは血の気が失せ、反面眼は血のように紅く染まり、髪の色はこの世ならざる銀を湛えるように変わる。それはあくまで見た目だけの話。日光や十字架で死に近づくわけでもなければ吸血衝動があるわけでもない。
本来の吸血種の大部分を指した死徒と呼ばれる存在とは明確な格の差がある。
だがそう思わない者は多くいた。ルナ・アードゥルという人間は、人間でなくなったと考える者が大勢いた。かつての期待が失望と落胆の色に変わり彼女が化物だとささやかれるようになるまで、そう時間はかからなかった。

さて───己の存在理由ですらあった魔術を失い、人とも化物ともつかぬ異端者となったかつての天才はその後どうしたか。
結果だけの話をするならば、彼女は魔術を諦めなかった。
だって魔術が好きだから。
根源にたどり着きたいから。
幼い頃とまるで変わらない憧れを抱いたまま、彼女はまっすぐに新しい魔術の道を歩き始めた。
結果の後の話をするならば、彼女はわずか3年で一から己の魔導を確立し『開位(コーズ)』の階位を得た。
喪失、挫折、そして孤独。それらを乗り越えた若き天才は再び、未知なる神秘を求めて歩み始める。

現在は時計塔・考古学科にある名無しの教室にて魔術の研鑽に励む日々を送っている。
のみならず、自分の足で冒険に赴くことも。

人物像
明るくおおらかでポジティブ。太陽のように、という評価がなにより似合う元気な子。
魔術師らしからぬ──とまでは言わずとも魔術師としてはやや純粋すぎる。例えば非情になりきれなかったり、自分以外の犠牲をためらったりと言った面が。だが行動原理はまさに魔術師そのもの。根源への憧れが彼女を動かしている。
しかし過去の経験からか、どこか他人を信頼しきれない一面も。彼女の素の性格が明るいのは確かだが「他人を信頼しない自分」を隠すためにある程度意識して明るく振る舞っている。彼女なりの周りに対する気遣いでもある。
根源を目指してはいるが子を残して次代に託すことは考えていない。これは「自分が辿りつけねば意味がない」から。自分の力で達成しえないのであればそれは失敗と同義であり、次に託すことは己の諦めを意味するからだ。あくまで彼女にとっては、だが。
起源が変わる前後の記憶は乱れており、それ以前の記憶は自分のものだという実感が薄い。
自分を襲撃し事件の元凶となった人物に対しても怒りや恨みなどは持っていない。……だが、その瞳を覚えている。今はもういない、ただの天才だった少女の中に生まれた熱を知覚している。
ルナが明確に認識できる"自分"とは起源が変わってからの3年間だけしかない。そしてその3年間には人間としての自分と吸血鬼のような自分があり、どちらが本当の自分なのかわかっていない。どちらでもいいと思っている。「魔術師も吸血鬼も日陰者の嫌われ者。どっちでも大して変わらない」と。

魔術・特殊技能・特性など
『灯明魔術』
永遠なる焔を命題とした、火を扱う魔術。
一口に火と言っても、もたらされる効果は非常に幅広い。直接的な破壊に始まって浄化や治癒。死者の弔いから神降ろしまで多彩な広がりを見せる。
ルーツこそ紀元前の拝火教に由来するが灯明魔術のベースとなる魔術基盤は世界中に存在する火の信仰を採用している。
火とは人類が手にした最初の神である。
人類が原始の時代から現代にいたるまで存続し発展してきたことはひとえに火によるところが大きい。人の歴史は言うなれば火の歴史に等しい。
故に、人が火に見出した神秘もまた多岐に渡る。命の発展を助ける生産の側面と一切を焼き尽くす破壊の側面を持ち、それはそのまま生と死の象徴と見なされた。

ルナの使う灯明魔術は夜に特化したものであり本来の灯明魔術とは異なる。そも、本来の灯明魔術は"夜"の影響で使用できない。
夜の中の火。闇の中の光。月や星、あるいは人の火……つまりは"灯火"である。夜という闇の中で人が目印にしたそれらに陰陽の概念を取り入れることでルナだけの新しい灯明魔術は形となった。
普段使いする術式を"陰中の陽"に定め、使用できなくなった本来の灯明魔術の術式を"陽中の陰"とすることで成り立たたせている。
効果は本家の灯明魔術の下位互換以下に留まる。形にはなれど、完成にはほど遠い。

以下、ルナが主に扱う魔術の一例。

・魔弾
構えた指鉄砲から炎の魔力弾を発射する。
灯明魔術は死者を弔う炎の側面を持ち、この魔弾が纏う炎も死者に有効である。
威力はそこそこ。壁や床に穴を空ける程度の威力はある。ただし照準の問題である程度距離を詰めなければ命中しない。
起句詠唱は
『月がきれいで 星がきれいで 見上げる夜空に 火が灯る』

・星座飛行
ルナ考案の飛行魔術。星と星を結ぶ線をレールに見立てることで星座に沿った空中軌道を可能にする。
……が、未だ未完成の術式でまともに飛ぶことはできない。ルナ本人が使っても見当違いの方向に飛んでしまう有様。
着地の問題と空中での姿勢制御を無視すれば一方向へのロケットジャンプ魔術として使うことは可能。
起句詠唱は
『月にえがいて 星をむすんで 見上げる夜空へ ひとっとび』


『吸血鬼状態』
吸血鬼らしい特性が強く出た状態。
日光と銀に弱くなるのはもちろん。流水を渡れない、つまりは泳げなくなる。影は消えて鏡にも映らない。
弱点が増えるばかりではなく、強化魔術超えの身体能力の向上や夜目がきくというメリットも増える。
吸血衝動にも似た軽度の興奮状態に陥り、この状態が長く続けば人としての在り方は少しずつ削がれていく。

本来はこちらがルナ・アードゥルという個体の通常状態にあたる。
人として生きるには不都合が多いと判断されたため吸血鬼状態を押さえつける反転術式を師にかけられている。この反転術式によって吸血鬼状態は沈黙したが同時に魔術回路の大部分も押さえつけてしまうことになった。平時は質・量ともにDまで落ちる。
逆に、吸血鬼状態であればすべての魔術回路を励起することが可能となり、質・量どちらも本来のAにまで向上する。
反転術式は陰陽と円の概念を用いて組まれており、術式そのものを回転させてオンオフの切り替えが可能。
オフにする時の起句詠唱は『我は夜なり』
オンにする時の起句詠唱は『我は人なり』
となる。

この術式は正転による対象の減衰が本来想定される効果である。が、陰陽の概念を用いた以上、対となる効果も備わっている。
すなわち、逆転による対象の増幅。夜は夜のまま深まり、やがて暁を忘れるだろう。
その危険性を理解している師はルナに反転術式の逆転を固く禁じている。


『■、■■■■■■■』
ルナに埋め込まれた宝具。石ころ。
この宝具によってルナはその存在ごと"夜"へと新生し、またつられるように吸血鬼となった。
現在使用不可。使い方がわからないどころかその存在を正しく認識していない。


礼装・装備など
『ポンチョ』
特注のポンチョ。年下のお金持ちに買ってもらった。
防寒能力だけでなく対呪耐性と防火性能も備えている。

『紅いカナリア』
年下のお金持ちに作ってもらった小鳥型の使い魔。もちろんタダではない。
あくまで練習用であってその構造はシンプル。複雑性がない分、壊れにくい。
ルナですら知らないことだがこのカナリアは持ち主の居場所を示す発信機の機能を持つ。しかしルナは寮の自室に置きっぱなしにしているためこの機能が活用されたことはない。ちなみに居場所の表示先は年下のお金持ちくん。


シークレットガーデン

SG 1 魔術回路フェチ
他者の肌に浮きあがった魔術回路に向けられるフェティシズム。血管フェチの亜種のようなものだと思ってほしい。
見るのも大変良いが触ってしまうのはもっとすばらしい。噛みつきたくもなるけどそこはガマン、ガマン。
基本的にどの部位に浮き出ても興奮する。それが全身に、なんてことになればたまらず抱きついてしまうかもしれない。
個人の趣味と吸血鬼としての本能がまぜこぜになって発現した性癖であるため、二重の意味でかくさねばならない乙女の秘密である。

SG 2 神秘渇望
神秘を渇望する心。魔術が、神秘が大好きで大好きでたまらない心の源泉。
ぶっちゃけ隠せていない。隠せるはずもない"大好き"の特大の塊である。「魔術が恋人」と言わんばかりの好意の爆弾がそこにはある。
魔術/神秘が好きだと公言し、そこについては自他共に認められている。
ではなにがシークレットなのか? そんなことはわかりきっている。好きなものを好きと口にすることは、ほんのちょっぴりでも照れが入るものなのだ。
つまりは絶対に隠せなくてもちょっと隠したい、そんなオトメゴコロ。

SG 3 ひまわりのわたし
今はもういない私だったあの子の中に生まれた熱。
自分のものではないこの熱は誰に知られることも許されない。
許されるとしたら、伝えられるとしたら、それはただひとりだけに。

SG 4 負けず嫌い
勝ちたい、負けたくない、誰が相手であろうとも自分が一番だと叫びたい。そんな魔術師としてのプライド。
もちろんそんなことを叫べるほど自分の強さを過信できないし、世界が狭いとも思えない。
けれども負けるのはいつだって嫌だ。勝てるのならいつだって最高だ。
だから今の自分では勝てそうにない強さや才能を持つ相手には、悔しさと嫉妬が混ざるのだ。
魔術師を名乗る者は例外なく"負けたくない"の対象たりえる。たとえ学び舎の学友でも、冒険の同行者でも、だ。

SG 5 期待恐怖症
期待する/期待されることを強く恐れる少女の無意識。あるいは傷痕。
少女は大きな大きな期待が、そっくりそのまま同じだけの失望に変わることもあるのだと、その身で知ってしまった。

期待されることは恐ろしい。誰かからの期待はたまらなく重苦しい。打算も下心もない純たる期待であるほど、それは耐え難い。
だってそうだろう? 期待はいずれ失望に変わる。「こんなはずじゃなかった」と人の心が移ろうことは止めようがない。そんな未来に耐えられる人が、どれだけいるだろう。
自分には無理だ。ひどくひどく難しい。
期待されることは恐ろしい。
期待することもまた、恐ろしい。
考えてもみてほしい。期待と失望が等しいものであるならば、誰かに期待することは未来での裏切りを約束するようなものではないか? 期待すればするほどに「こんなはずじゃなかった」と未来の自分が口にしてしまうのではないか?
それはどれだけひどいことだろう。どれだけ人を傷つけてしまうだろう。
自己完結すべきその感情を親愛なる隣人に、仲間に、友達に向けていいはずもない。
だから期待することは恐ろしい。
だから、こわい。

この傷痕がある限り、少女は最後の一線で誰かに期待し頼ることはない。肝心要の場面でこそ少女は一人で立ち向かう。
期待も失望も自分に向けてしまえば、誰も傷つくことはないからと。

『期待してる』
『応援してる』
『信じてるから』

ああなんて残酷だ。責任の所在を圧しつけるだけの期待も応援も信頼も、いずれ来たる裏切りを彩るだけなのに。


台詞例
「今日もがんばっていこー!」
「はいはーい」
「なはは、お恥ずかしいところを見せちゃいまして……あーもう忘れて忘れてっ」
「『終わり良ければすべて良し』だったらさ、私は終わりまでがんばるよ」
「おー、それは怖い……」
「よーし、行っくよー!」
「ねみゅい……いやいや寝たらダメ、寝たらダメ、寝たら、寝たら……Zzz……」
「───ねてた!!!」

【一人称】私 【二人称】きみ、あなた、〇〇くん、○○さん、〇〇ちゃん(友達限定)【三人称】あの人、〇〇くん、〇〇さん


『時計塔で出会った人について』

真府 四方に対して
時計塔で同じ教室に通う同い年の大事な友達。
いつも心配させちゃうのが申し訳なくて、なのにいつも心配してくれることがうれしい。
我の強い人がとても多い時計塔において数少ない癒しと安心感を与えてくれる相手。
冒険が終わって、時計塔に戻ってきたときにその顔を見ると「帰ってきたんだ」って安心するほど。
心配を飛び越えて自分のために泣いてくれるこの子につい甘えたくなる。どんな自分になっても一緒にいてくれるんじゃないかって、期待しちゃいそうになる。
そんなのはひとりよがりの思い込みなのに。そうだったらいいなって、
信じても、いいのかな。

名無しの教室における大先輩。しかしてネズミ。
ネズミの姿は使い魔のものは本体は別にいるとは聞くが肝心の本体の姿は見たことがない。
先輩風をびゅうびゅう吹かしてネズミの姿なりに後輩の世話を焼こうとしてる。意外と話しやすい。でも魔術についてはあてにならない。
本体に会いたがると「食べる」「孕む」などのワードが連発される。明確な危機感を覚えるのは気のせいではないはず。

名無しの教室における先輩。こちらは人間。
魔術師として頼りになるのはこっちの先輩。物腰柔らかなので質問しやすい。
どこかのスパイ……偵察役?らしいがその辺はまるで興味がない。時計塔だからそういうこと人もいるんだろうな、くらいの感想。

たまに名無しの教室に遊びにきている子。吸血鬼であることを知っている……というか、いつのまにか知られていた。
自分のことを「吸血鬼さん」と呼びはするものの吸血鬼とバラす意図はなさそうなのでそこはとてもありがたい。
こっちのことはいろいろ知られている気がするのにアンゼリカ本人のことは意外と知らない。
聞けば教えてくれるのかな。

・ローザ・ユスティングリ―に対して
世話焼きのようなそうでないような。自分のことを「磨けば光る」「磨かないのはもったいない」「磨く」とあらゆる角度から美のプロデュースを施そうとしてくる。魔術の勉強をする時間がなくなるのでやめてほしい。
強い、と思っている。戦闘力という意味ではなくその心の在り様が。
目指す道がまったく同じならば嫉妬していたかもしれない。
名無しの教室でサボっているアスタムとよくケンカしているけど、あれも仲がいいって言うのだろうか。

・シャフリヤーナ・アスタムに対して
名無しの教室における先輩……ではなかった。自分が教室に入る前から入り浸っていたサボり魔。
あんまり自然に「自分この教室の一員ですよ」みたいな顔して堂々と寝ていたのでしばらくは気づかなかった。
さわるのがNGっぽいようで物理的に距離をあけがち。嫌われてはないと思うけどあんまり仲良しでもない。
よくローザとケンカしているけど、あれはじゃれ合いか本気で嫌悪しているのか判断がつかない。

たまに名無しの教室に遊びにきている人。
本当に遊びにきているだけ、という風なのでけっこう早めの無害認定。
自分が目当てなわけでもなさそうなのでフツーの対応をしている。その身の神秘に興味はあるが人としてはあんまりない。

時計塔で自分の魔術のその先を見出して天体科に誘ってくれた人。
関わった時間はほんのわずかだが魔術師としての実力は確かなものだと感じ取った。
結局なんだかんだあって考古学科の世話になることになったが、天体科の一員となる未来もあったかもしれない。
その時はこの人と先輩・後輩の関係になっていたのか、それとも……

時計塔にコネで入る時にとてもお世話になった。遠い親戚のおじさんくらいの認識。
同じ考古学科なのでちょくちょく顔を合わせるが立場は教師と生徒なのである程度距離を取っておくべきだと考えている。

考古学科の先輩。
メインで通う教室が違うので同じ授業を受けることは少ないが親戚であるカイホスルー・アードゥルに師事しているので顔を合わせる機会はそれなりにある。

友達……とは違う。けれどもまったくの他人と言われるとそれもまた違ってきて。じゃあなんだと聞かれると答えに困る、そんな不思議な相手。
自分の借金によって築かれた上下関係こそあるが、それを理由に不都合を強いてくるということもない。もっぱら冒険に同行する理由に活用してる印象。
なにを考えてなにを目的にしているのかよくわからないというのが正直な気もち。
とはいえ、これまでの付き合いでお金目当てじゃないことくらいはわかってきた。となると他に考えられる目当ては自分ってことになるけど、それはなんだかイヤだ。
だってそれは自分になにかを期待してるってことだ。期待されるのはイヤだ。自分はそんなもの裏切ることしかできない。
だからやめてほしい。自分はそんな期待に応えられる人間じゃないんだって気づいてほしい。
メレクにガッカリされるのは、なぜだかすごくつらい気がするから。


『冒険で出会った人について』

こわい人。吸血鬼的に言うと天敵。聖堂教会ってこんな人ばっかりなのかな。
顔を見るといつかの激痛が蘇ってきそうな気がする。軽くトラウマ入ってるかもしれない。
反面、協力者になった時は大変頼もしかった。ずっと味方だったらいいのに……。
とりあえず利害一致してその場限りの協力者だったのに、わざわざ事後報告までしてくれたのは律儀だなぁと思った。

・下水道で出会った人狼に対して
目の前で消えていってしまった神秘。見つけた時には手遅れで、自分にはどうしようもなかった。
失われたという現実を前にして泣くことしかできなかった苦い思い出。
それでも続くものはあるのだと知って、苦いだけの思い出ではなくなった。
いつかまたどこかで巡り合うその日をひそかに夢見ている。

・カラン・ソロウに対して
最初の冒険の、最初の成果。
小人が伝えてくれた言葉は、ながいながい冒険の道しるべになっている。

あ、そうそう、言うまでもないだろうけど、寒蘭さんとお幸せにね?

やばい。いろいろ人間離れしている感じがやばい。こんな人とポンと遭遇しちゃうアジアやばい。
こんな人と一時とはいえ敵対して生きていたことと、こんな人の神秘を直接目にできたことは二重の意味で幸運だった。
勝手に弟子を騙ってしまったことはゴメンナサイ。でも弟子入りしてみたいのはホントなんです。
なんとなーく師匠に似ている気がするけれど、どこを見てそう感じたかはわからない。
次に会うときは初めから味方だといいなぁ。

朽崎遥に対して
あまりいい思い出はない。
死霊病棟に入るきっかけは作ってくれたもののよくわからない理由で足を撃たれたのでプラマイは大きくマイナスに寄った。だってめちゃくちゃ痛かったもん。
天馬竜アフィントンを仕留めたという話もあってその腕前は認めていなくもない。次があるなら何かされる前にうしろから魔弾をぶち込もう。
今後どこかで名前を聞くことがあればそのたびに「うへぇ」となる、そんな相手。

自分とは正反対で、それでも友達になれた子。
吸血鬼であることを知っている一人。
その考え方には共感できない分、敬意を覚えている。いろんな意味で自分には真似できない。
死霊病棟の病室で見たアリウム本人の身体を見ればそれはむずかしいことだとわかっているが、それでも時計塔で一緒に勉強してみたいと思っている。
まあ、ほぼ間違いなく所属する学科は別になるんだろうけど。

・セダム・ガブリエールに対して
死霊病棟で出会った友達。"セダム"と呼んでいいものか迷い中。でも亡霊って呼ぶのはアレだしなぁ。
学科が違うので基本的に会うことはない、と思いきやさらっと会いに来る。降霊科で友達作れてるのかな。
事件の後もセダム・ガブリエールとして生きている彼を見てはもっと好きなことして生きればいいのにと思っている。
なので「セダム・ガブリエール以外に好きなものはないの?」と聞いたらとても透明で曖昧な笑顔で返された。なんなの?


【製作者】黒鹿ファン


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  • 最終更新:2023-02-27 22:27:46

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