青橋嵐参戦

青橋嵐はいつも通りの生活を送っていた。いつも通りの時間に起床し、いつも通りの時間に食事を取りいつも通り魔術の研鑽をし、いつも通りの時間に眠る。そんな毎日を過ごすだった。

嵐「…誰?」

背後に気配を感じ、あえて振り向かずに問う。

カナディア「あれ?振り向かないのかい?」

嵐「質問に答えて。あんた、何者?」

カナディア「うん、私はカナディア・ウル・クロウリー。背後を取られてるというのに大した胆力だ。後ろから刺されるとか考えないの?」

嵐「別に。もし何かしてきたら反撃してやるわよ」

武器で刺してこようものならアタシの操作魔術で自由を奪って返り討ちにしてやると言うとカナディアはからからと笑い

カナディア「うん。どうやら君には私の『強制』が効かないらしいね」

嵐「強制?」

カナディア「ううん、こっちの話。それより本題に移ろうか。君に聖杯戦争に参加してもらいたいんだ。無理強い出来ないからこうして頼むしかないんだ」

そこで初めて振り返る。後ろに立っていたカナディアは10代半ばの少女だった。

嵐「その話、詳しくきかせなさい」

聖杯戦争については知っている。聖杯、万能の願望器を巡る争い。最近は専ら人類史に名だたる英霊を召喚して戦うのが主流で一種のエンターテインメントになっているとか。

カナディアがとても少女がしてはいけないような邪悪な笑みを浮かべながらぺらぺら喋りだす。

カナディア「かくかくしかじか」

嵐「まるまるもりもり」

カナディア「いあいあクトゥルフ」

嵐「オラオラ無駄無駄」

カナディア「…と言う訳なんだ」

嵐「(なるほど、つまりこいつはアタシが関わりたくない人種だ。でも聖杯には興味がある)」

嵐「…分かったわ。参加してやろうじゃない、その大罪戦争に」

普段のアタシならそんな不確定要素ばかりのものに参加なんて絶対しない。でも聖杯のために信念を『曲げて』参加することにした。

カナディア「ありがとう。それじゃあ招待状と令呪を」

鋭い切り傷のような痛みと共に令呪が、そして強く握り絞められるような鈍い痛みと共にカナディアが参加証と呼ぶ腕輪のような模様が右手に宿る。
聖杯。それがあれば…アタシは…

  • 最終更新:2018-07-27 04:28:14

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