雑談・童話サーヴァントについて

ここはカフェ・アントラクト。どこにでもあってどこにもない、所在がシュレディンガーしているゆるふわなカフェである。
時刻はおやつの時間。そこに面識がまったくないはずの二人がいた……!

「というわけで今回はわたしスネグラーチカと不死のジャックの二人でいきます!」
「んぁ? 二人だけ? 五人くらいでわちゃわちゃやるんじゃねーの?」
「最初はそれで書いてたけど収拾つかなくなったって」
「ほーん、要は技量不足なわけね」

とりあえずコーヒー二つにアップルパイとチーズケーキを注文しておく。
コーヒーはすぐにきた。スネグラーチカはミルク多めに、ジャックはブラックで飲もうとしてやっぱり飲めないのでミルクも砂糖もがっつり入れた。
ブラックで飲めなかったことをごまかしつつジャックが切り出す。

「んで、今回のテーマはなによ」
「今回は『童話サーヴァントについて』だよ」
「…………なんで俺呼ばれたの? 俺の童話要素isどこ」
「あなたも童話サーヴァントみたいなものでしょ、ジャック・オ・ランタンなんだから」
「あぁ、そういう……いやいや灯火ジャックは童話か? しかも俺半分くらい本人じゃねぇし」
「いいから! 今回のメインはジャックじゃなくてわたしだからいいの」
「なんかあったっけ? お前さん関連で」


「わたしも童話サーヴァントなのに、そういう方向だと影薄くなるっていう切実な問題があるの!!」
「あー……そりゃ原因アレだよ、アレ」
「? なに?」

「オリジナル要素が強すぎる」

「それは言っちゃダメ!」
「原典要素ほぼ取っ払った雪娘なんざ誰が童話サーヴァントと認識するんだって話だよ」
「そうだけども!」
「いやぁ『やりたいことやる』ってのもいいと思うよ? 結果生まれたのが自己満足度だけ高い半オリキャラサーヴァントってだけで」
「メタネタと自虐ネタは違う、違うよ!」
「じゃあアレだアピール不足だ。クリスマスという絶好のアピールチャンスで何もしなかったのが悪い」
「反論が許されない……」
「ようし結論出たな。今回のテーマは一から十まで自業自得ということで……解散!」
「まだなにも食べてないのにぃ!」

降り注ぐ正論。止まらぬ口撃。大変つらい。
と、実にいいタイミングでアップルパイとチーズケーキが運ばれてきた。正直助かる。
これ以上はくどくなるであろうことは間違いないので、食べ終わったらさっさとカフェから出ていってほしい。


「え、今回これで終わり?」
「うん終わりっぽい」
「マジでか。……ちょっとマジメにシリアスな話でもする?」
「ずーっと歩いてただけの話しかないけどいい?」
「パス。つまんなそうだ」
「そういうジャックは? なにかないの?」
「あーないない。一に退屈二に退屈、三から百までずーっと退屈なのが俺のシリアスだからな。絶対つまらん」
「あはは、じゃあわたしもパース。つまんなそー」
「……出るかぁ」
「はーい」

オチ? そんなのありませんとも。

  • 最終更新:2020-03-31 08:57:22

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