恐るべき計画

マグダレーナ「何より、オリジナルが手を伸ばさなかったのって、それを解ってたからじゃないかしら?」

予想通りの答え、予想通りの展開だ。確かに『人類の恒久的平和』などと言われても普通は願望器でポンと叶えるものと思うだろう。
しかしそれではいけない。世界が平和になろうとも生きとし生ける人類が代替わりすればいつかはそれは崩れるだろう。

エルシュタイン「そうですね。正確には『私を不老不死の存在へと昇華すること』を願います。人類の平和はその後私が人々を導いて成し遂げます」

マグダレーナ「なっ!?そんなの、ただの征服じゃない!」

エルシュタイン「統治、と言って欲しいですね。一時の平和ではなく、永遠に人を治め続ける王[歯車]として君臨する。『人を治めるシステム』へと成り果てるとも言えますがこの身はエルシュタイン本人ではない。であれば個を捨てる事にも躊躇はありません」

彼女の反応からやはり相容れないのだろうと結論付ける。残念だ。ルールの抜け穴を使えば彼女達二人とも仲間に引き入れられたというのに。
やはり相手を殺めずに優勝は不可能だと自分の中に残っていた一欠片の甘さを捨てる決心をして魔銃トワイライトを握り締める。
この語らいを以て私は完全にエルシュタイン[甘い考え]と決別する。

エルシュタイン「では次は貴女の願いを聞かせて頂けますか?こちらだけ話すというのは不公平でしょう?」

  • 最終更新:2019-01-31 01:44:55

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード