性能較べ

まずい、実にまずい。油断していた訳では無い。ただ相手がこちらの想定を上回ってきただけのこと。

謙信「くっ」

距離を取り剣で足止めを狙うが尽く破壊される。剣は再生できる代わりに比較的脆いとはいえこうもあっさり壊されてはいけない。
そう判断して剣を収めた瞬間バーサーカーが急に加速した。

バーサーカー「これで…終わり…!」

謙信「しまっ…!」

恐らく令呪によるブーストで強化した魔力放出。一瞬の隙をついて私の腹に一閃。
避けられない、どう行動してもくらう。この危機的状況を打破する術が見つからない。

謙信「(ここまでか、いやっ)」

それでも諦めずダメージを最小限に抑えて反撃で仕留めようと構えたその時。

エルシュタイン『令呪を以て命ずる。第二宝具を解放せよ』



天啓が舞い降りた。通常宝具を解放する際に手元に宝塔がなかった場合宝塔を転移させる。しかし今回は違う。“私を宝塔の場所へと転移させる”。

謙信「はぁっ…はっ」

息を整え直ぐに構える。早くしなければまた距離を詰められる。

先程の巨人と見紛う姿からやはり彼女の真名はスルトで間違いない。そしてその時に間近で感じた炎の感じから彼女は私とは少し違うがセファールに由来するものだろう。ならば…
性能較べといこうじゃないか

謙信?《さあ、この器で放つ我が剣。彼の巨人に、何処まで通用する》

宝具を展開し、第二宝具
『龍虎の瞋恚・軍神の剣[オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ]』を解放した。

  • 最終更新:2019-01-31 01:45:47

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