強欲のアーチャー召喚

アベル・アンドレは町外れの海道付近の森を召喚の場に選んだ。

『ーー素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。汝の罪は『強欲』
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、
王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる時を破却する。
ーーーー告げる。
汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に。
聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世全ての善となる者、
我は常世全ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーー!』


召喚の余波で辺りの砂が巻き上がる。腕で目を隠しながらなんとか確認しようと前を向き続ける。

アベル「さあ、『強欲』のサーヴァント。どんな人物だ」

アーチャー「ほう…?ほうほうほう?成程、そういうものか。これは」

まだ晴れない砂煙の中なんとか見える人影がしばらく独り言を呟いた呟いた後、再び風が吹く。しかしそれは砂煙を吹き飛ばすだけで新たに砂を巻き上げることはなかった。

アーチャー「『元』強欲のアーチャー、召喚に応じ参上した。邪魔な宿業は破却させて貰った」

大罪刻印。大罪英霊に与えられた宿業。この大罪戦争においてサーヴァントを大罪英霊たらしめるもの、とカナディアは言っていたが真相は定かではない。

アーチャー「そんなことが可能なのかと言った顔だな。ああ可能だとも。この術式を作ったものは紛れもなく天才なのだろう。しかぁしっ、私の方が上をいく天才だったというだけのこと」


堂々と天才宣言をするアーチャーに呆気にとられていたアベルだったがようやく我に返ったようで

アベル「初めまして、私はアベル・アンドレ。アーチャーよ、君の真名を教えてもらえないでしょうか」

アーチャー「私の名前か、いいだろうっ。我が名はアイザック・ニュートン。現代人なら聞いたことくらいはあるのではないかな?」

ふふんと笑いながらこちらを見るアーチャーの顔はまさにドヤ顔といった感じである。

アベル「ニュートン!?科学者が何故アーチャーだというのですっ?」

アーチャー「何故と言われても、ニコラ・テスラもアーチャーだと言うのだから問題あるまい」

アベル「ニコラ・テスラもアーチャー…」

アベルは考えが追いつかないとがっくりと項垂れるがこれからこの天才に振り回されることに比べたらこんなことはまだ序の口である。

  • 最終更新:2018-10-08 09:46:14

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