夏空市

夏空市(かからし)
雪と自然に恵まれた地方都市であり、座標は北海道側に位置付けられている。
名前に「夏空」など地名が使われているが、実際の気温は常に冬のように寒く、雪は夏の始まりに溶け、秋の中間あたりから降り始める程に雪とは縁が深い。けれど住民にとって、夏の期間が実質短いのは嘆かわしい事態らしい。
日本でも有数の霊地であり、アイヌ神話時代から現存するので根源に近い歪みを抱えている。
質の高い霊脈と、島国故の神秘の残留、そして尚且つ魔術協会と聖堂教会から注目を集めない極東の地という事でグローティア家に目を付けられ、管理者(セカンドオーナー)であった臼鬽家の協力もあり、聖杯戦争の舞台に設定される。

慧竜町(けいりゅうちょう)
古い造りの歴史ある住宅街と、町興しの為に作られた新興住宅街に分けられており、新興住宅街には町興しと同時期に客寄せとして建設されたテーマパークがある。しかし、最終的に閉鎖してしまい現在は廃墟と化している。
新都もこの町から少し歩いたところに建設されており、商店街や娯楽施設などが揃っている為、食にも娯楽にも大抵は困らない。
一番の目玉は南部にある温泉街であり、温泉の他にもスキー等の観光資源の多さから宿泊施設が多い。

夜梟神社(やきょうじんじゃ)
慧竜町公園広場近くの外れに立っている神社。夏空市に神道が取り入られる以前に作られたもので、一説によるとアイヌ神話の神獣を祀っているとされているが、何故に神道の文化である社が別神話の神獣に作られたのかは誰も分からないらしい。
実は夏空市の中でも特に魔力(マナ)が濃く、充満している場所。社の下には地下空洞ができており、そこには聖杯戦争の要である大聖杯が設置されている場所とされている。

水野宮学園(みずのみやがくえん)
夏空市在住の小中高年が通う私立の学園。慧竜町の中にあるが、住宅街からは少し離れた場所に建てられている。
特に伝統など重んじる学校ではなく、寧ろ新しいものを積極的に取り込んでいくので校内のテクノロジーは他校より進んでおり、教材の一つとしてタブレットなどが支給されている。
生徒たちの個性を伸ばす事を重視しており、多くの部活動がある。
食堂の飯が美味いとの評判で、生徒も教師も弁当を持たずに学園へ登校する事が多い。因みにコックは春日礼央。
外国人の生徒や教師も所属していて、何故か日本人よりも流暢な日本語を話せる。

夏空教会
住宅街の坂道を登った先にある丘の上に建てられた教会。古くから都市に住んでいる老人らは近寄らないが、悩みを抱えた主婦やサラリーマンなどがよく立ち寄り、悩みを打ち明けた後にスッキリした表情で出てくるとして有名。
人の気配があまりせず、また唯一教会に住んでいるのは文淵浄架という女性のみ。
その実態は聖堂教会によって派遣された聖杯戦争の監督する場所。

夏空城跡公園
都市の湖付近にある広い公園。子供から大人まで楽しめる場所だったのだが、過去に勃発した聖杯戦争の折に不毛の地となり、塩が含まれている雪という科学的に共生不可能な物質が一体化するという奇怪現象スポットとなっている。加えて、この塩雪は季節が夏に切り替わろうとも決して溶けない。
実は第三次聖杯戦争の折に召喚された英霊スネグラーチカの暴走と、聖杯に焚べられ魔力が暴発した事が原因だと推測されているが、実はグローティア家が反則をおかして召喚した「アヴェンジャー」も原因の一つとされている。
その殺風景さと、不自然なまでの人気の無さから誰も立ち寄ろうとしないが、逆に無人である事と、溶けない雪が合わさって密かに雪合戦の場所として使われている。

サマースカイランド
新興住宅街の開拓と同時期に作られたテーマパーク。コンセプトは『遊園地とウィンタースポーツの融合』で、遊園地で遊ぶも良し、スキーやスノーボードで汗を流すも良しのレジャーとスポーツを一体化させた、新基軸のテーマパークと堂々宣伝したまでは良かったが、いざ開園してみると一つの敷地に全く方向性の異なる施設を無理矢理詰め込んだ為、遊具の数が少ない上にスキー場は狭い。挙句に遊園地はともかくスキー場ならもっと上等な施設が余所にある&地元民は散々やり尽くしてるのマイナスコンボで開園からわずか半年で客足は最盛期の3分の一以下まで減り、一年経つ頃には地元民さえほとんど立ち寄らず、結果的に廃園となってしまった。
更に地元民からは名前さえも不評で「地元の名前を英語にしただけとかダサい」などの評価を得ている。
同業者からは「典型的合体失敗例」「間違えたキメラ施設」などと言われ、悪い見本として反面教師になっている。
しかし、夜中に誰も立ち寄らない廃園に外国人が入っていく姿を見たとの噂がチラホラと立っているらしい。

南部慧竜温泉街
慧竜町の南部に建てられている温泉街で、夏空市の観光地であるので宿泊施設が多い。他にもスキー場などの娯楽施設もあり、夏空市特有の気温もあって夏以外は常に外来から客が足を運ぶ。

中央噴水広場
夏空市駅前付近にある広場で、名の通り中央に噴水が設置されている。
よくカップルの間で待ち合わせ場所に使われており、放課後の時間や、週末に待ち人を見かける事が多い。
住民の間では、噴水に賽銭をカップルで投げ込むと、永遠に結ばれるなどと言われているが、勿論与太話である。

【関連項目】
臼鬽家
夏空市の管理者(セカンドオーナー)。聖杯戦争が開催されている世界線においては御三家に数えられ、舞台となる霊地を提供した魔術家とされている。
邸宅は慧竜町の古くからある住宅街にある。

ユーツェゴヴィナ家
夏空市に時たま訪れる魔術家。聖杯戦争が開催されている世界線においては御三家に数えられており、サーヴァントの現世への定着・令呪のシステムを考案した。
慧竜町の古くからある住宅街に邸宅があるものの、滅多に家主が来ることがないので半ば空き家状態になっている。

グローティア家
夏空市へ一定の時期に来日する魔術家。聖杯戦争が開催されている世界線においては御三家に数えられており、儀式を成立させる術式の基盤、英霊を降霊させるシステム、そして英霊にサーヴァントという器を用意した。
慧竜町から少し外れた広大な土地に居を構えており、その土地の権利者でもある。

  • 最終更新:2021-07-12 13:51:35

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