ワルタハンガ

【CLASS】アヴェンジャー
【真名】ワルタハンガ
【出展】ソロモン諸島神話
【性別】女性
【身長・体重】
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久A+ 敏捷B 魔力A+ 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
復讐者:A
 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。

忘却補正:B
 人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。時がどれほど流れようとも、殺,され、貪られ、打ち捨てられた──その憎悪は決して晴れない。

自己回復(魔力):C
 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。
 アヴェンジャーは復讐の為に、二度の復活を果たした逸話を持つ。

【保有スキル】
女神の神核:C
 アヴェンジャーはソロモン諸島に伝わる三柱の神格 創造者(フィゴナ)の一柱となった。
 人間の女性から生まれ、ヘビの姿を持った生まれながらの異形(カミ)である。

神の視座:― (EX)
 人間とは異なる視界。その身の届かぬ星の果て、声すら至らぬ時の果てすら見通す瞳。
 冠位の魔術師が持つ『千里眼:EX』に相当するスキルだが、アヴェンジャーは人類への憎悪によってその視界を閉ざした。

霊基拡張:B
 『変化』とは似て非なるスキル。
 八日続く雨を受けて蘇り、八つの大波へと変容したアヴェンジャーの本質は「水」であり、その気になれば流体として活動できる。
 また、多量の水を取り込むことで自身の霊基の修復・拡張できる。
【宝具】
『復讐の刻来たれり、其は世界を飲み込む者(フィゴナ・フロリダ)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:8〜888 最大捕捉:1000人
 復讐の為に海に捨てられた骨から蘇り、八つの大波となって世界を飲み込んだ逸話の再現。
 海に囲まれた島嶼において「死そのもの」とすら認識される海洋の暴威。
 粛清攻撃に分類される宝具であり、対粛清ACかそれに比肩する防御を除くあらゆる文明・共同体を薙ぎ払う権能行使。
 其は魔術が人の手に渡る前の現象操作術──地(ヒト)と海(カミ)の均衡を崩す世界の過誤(エラーコード) そのものである。

『旅立ちの刻来たれり、其は人に手渡す物(フィゴナ・マラパ)』
ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:8 最大捕捉:2人
 アヴェンジャー自身すらも忘れていた第二宝具。
 大波となって世界を飲みながら、自身の肉を喰らわなった母娘のみを見逃し、食料と綺麗な小川を残し、海へ引き上げた──その神話の具現。
 不可逆の破壊に対するささやかな抵抗。創造の権能行使。
 自身の認定した者に『破壊からの復興』に必要な資源を与える。
 如何なる絶望に対してすら、状況打破に最適な資材を『創造』することが可能だが、人類を滅ぼす者であるアヴェンジャーはこの宝具を発動した時点で自己矛盾により霊基が瓦解する。

【解説】
ソロモン諸島に伝わる神話に登場する蛇の姿をした女神。
人間の母から生まれながら蛇の姿をしており、父親の怒りを恐れ、母はワルタハンガを隠したまま育てた。
やがて、夫妻に第二子が誕生すると、母親はワルタハンガを遊び相手として赤子の面倒を見させた。
しかし、運悪く父親に見つかり、赤子が蛇に襲われていると勘違いした父親によってワルタハンガは殺.され、八つ裂きにされる。
彼女の死後八日間に渡って雨が降り続け、やがて復活した彼女達は復讐の島々を回って人間を苦しめたが、彼らに捕まり、再び八つ裂きにされた上に肉はシチューにされて食べられてしまう。
彼女の骨は海に捨てられたが、また八日間の雨の後に蘇り、今度は八つの大波を伴って島々を飲み込んだ。
しかし、ある一人の女性と彼女の娘だけは彼女の肉を口にしなかった為に生き残り、彼女は食料ときれいな小川を母娘への贈り物として残し、海へと引き上げていったという。

その正体はソロモン諸島に降り立った神霊──宙を翔ける蛇の眷属。
ソロモン諸島の神々は他の神話大系の神々と同様に一万四千年前に飛来した文明蹂躙者により痛手を受けた。
自身を繋ぎ止める為にソロモン諸島の神々は人と交わることを選んだ。
人と同等となったギリシャの神々の端末より更に微に入り細を穿つ……細胞クラスのサイズの端末を作成し、人の遺伝子と結びつける行為──即ち、塩基契約(アミノギアス)を以て、その存在を人の世に保とうとした。
約四千年前にメラネシアにて起きた人種や言語の混じり合いに乗じて、複数の対象と塩基契約を行い、後にメラネシアの人々に自身の神性を結び付けた。
その末に産まれたのが、人の身にして完全なる神性を宿した神子 ワルタハンガである。
ワルタハンガは迫害され、その報復を以て神の恐怖を人に刻みつける天の楔……となるはずだった。
しかし、何を思い立ったのかワルタハンガは数多の恵みと僅かな神秘を遺し、残された神代の神秘の大半を海に持ち去り消えたのだ。
この“訣別”により、ソロモン諸島の神代は緩やかに終わりへと向かっていった。

──神になんてなりたく無かった。人類(みんな)と同じが良かった。

──神の眼なんか見たくなかった。未来と過去の悲劇などではなく、現在の笑顔が見たかった。

──けれど、この塩基に結びついた運命がソレを赦さない。異形を恐れる人間達がワタシを赦さない。

──痛みが憎かった。排斥が怨めしかった。人類という総体が恐ろしかった。

──だから、復讐した。皆殺,しにした。

──でも、それだけじゃなかった。子を愛する母が、母を想う子がいた。ワルタハンガの原初の記憶と同じ、暖かな陽だまり。

──故に彼女達を生かした。限りある恵みを与え、その生を祝福した。如何なる破壊があろうとも、その愛が残る限り人は何度でも復興できるはずだから。

──彼女達を見て思う。やはりワタシは……人間になりたかったのだ。

イメージカラー:黒と黄色
特技:雨乞い・海流操作・丸呑み
好きなもの:母子の絆・シチュー
苦手なもの:人間・ナメクジ・タバコ
天敵:鳥類
願い: 人間になりたい

【因縁キャラ】
・ソロモン
自身と同じが視界を持った男であり、本質こそ違えど神に縛られた不自由な者同士として彼の在り方に心を惹かれたが、その内面を深く理解出来てはいない。
後にワルタハンガの居た島は『ソロモン諸島』と呼ばれることになるが両者の知るところではない。

【セリフ】
「アヴェンジャー ワルタハンガだ。よもや人間風情に召喚されるとはな……ワタシは人が嫌いだ。油断があれば即座にその喉元を喰いちぎってやる。」
「第一宝具(フィゴナ)、解放。『復讐の刻来たれり、其は世界を飲み込む者(フィゴナ・フロリダ)』!溺れて果てよ!!」
「タバコはやめろ!ワタシにその匂いを嗅がせるな!!」

  • 最終更新:2020-03-27 22:50:25

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