リルガ・プッチ・デラルゴ

【名前】リルガ・プッチ・デラルゴ(Rilga Pucci Dellargo)
【性別】男
【年齢】32歳
【出身】イタリア
【身長・体重】179cm 68kg
【属性】混沌・中庸
【特技】一度覚えた事を忘れない事
【好きなもの】誰もいない海、魔術の探究
【嫌いなもの】教会
【イメージカラー】セピア色
【イメージBGM】「南蛮マンドリーノ」、「謎の少女、再び」
【魔術系統】解析魔術
【魔術属性】水
【魔術特性】回顧
【魔術回路】質:C 量:A 編成:正常
【起源】追憶
【所属】なし
【想定契約サーヴァント】
ランサー 聖エウラリア(Fate/Requiem)
ライダー ヘロストラトス
【解説】
聖杯戦争に参加したマスターの一人。
近世初期に興ったとされる魔術家系「デラルゴ一族」の現当主。
元々は自分の兄が当主筆頭格であったが魔術師同士の霊地の争奪戦により死去、繰り上がる形で彼が当主となった。
然し本来当主となる筈だった兄と比べて才覚は平凡、斜陽の一途を辿りつつあるデラルゴ一族の再興と根源への到達を成就する為に聖杯戦争に参加する。

使用する魔術は解析魔術、それも水に偏重したもの。
水は全ての生命の起源であり、水に内包された生命生誕よりも前の情報を読み取る事で根源を目指そうと画策する。
彼の魔術は水が持つ情報を解析する事で、科学的なアプローチでは知り得ない情報でさえも容易に獲得する。
例えば水面に映った景色、例えば水に溶けた血の情報、水面が揺れた時間など多様。水は全てを記憶し、そこに主観は介在しないが故に信憑性が高い。
戦闘面では殆ど役に立たないが情報収集能力は極めて優秀、研究や鑑定に特化した魔術と言える。

デラルゴ一族は論理的思考と客観的状況把握を重んじ、感受性を「不要」とする傾向が強く、情緒が強い傾向にある女性を一切一族の運営に介入させない事で有名。
だが実態は更に酷く外部から良質な子孫を残せる女を招き入れては、役目を終えれば即処分するという冷徹な側面を持っている。

一族にとって女性とは良質な子孫を遺す為の装置。リルガの兄嫁もそういった経緯で招かれた魔術とは縁のない女性だった。
最初から処分される結末は確定していながらも、事実を知らされることもなくのうのうと生きる女をリルガは憐んでいた。
然し魔術の世界の外側からやってきた彼女は彼にとって不可解で、新鮮で、彼女の人間らしい部分が何故だか嫌いにはなれなかった。

だが兄嫁に向ける名付けようもない想いは結局「殺処分」という形で幕を閉じ、それが恋だと気付く事さえ出来ないまま終わりを迎えた。
後継を中々産めなかったが故に魔獣の餌にされた彼女が最期に何を思ったか、誰を想ったか、それは知る由もない。
だが兄嫁の遺した思い出は見る度にリルガの心をささくれ立たせる。
追憶を起源とする男は決して忘れない。
ほんの気紛れに連れて行った冬の海と、遺骸を埋めた道すがらに聞いた教会の鐘の音を。

聖杯に賭ける願いは「一族の繁栄」。
だが本当の願いはもっとありふれて感情的な、魔術師らしさの欠片も無い願い。
令呪の形は流体文字の様な、見ると不安になるような形。

【台詞】
「……デラルゴの一族に生まれた人間に先ず施される魔術は『感受性を削ぎ落す呪い』だ。
感情は思考を鈍らせて行動を阻害する、とかく魔術の探究に不要な弱さとされている」

「馬鹿な女だったよ。浅慮で、浅学で、およそ教養と呼べるモノは何一つ感じられなかった。
一を伝える為に十の説明を要するような、そんな手間の掛かる奴だった。
だが不快ではなかった、奇妙な話だがな」

「どうやら、君を想い出に出来る程私は強くはないみたいだ。
────けれどこの弱さは捨てるべきではない。不思議と、そんな風に、私は思うのだよ」

  • 最終更新:2021-10-31 16:20:14

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