ミカエラ・ミシェル/ノエル
名前:ミカエラ・ミシェル
年齢:18歳(2018年現在)
性別:男性
属性:秩序・善
身長:175cm
体重:78kg
特技:射撃、空間把握、シュートボクシング
好きな物:装備品改造、射的訓練、数学パズル
嫌いな物:魔術師、自分
天敵:ノエル
国籍:フランス
所属:聖堂教会
聖堂教会若手の代行者。
亜麻色の髪でおとなしそうな印象を受ける青年。
乱発する聖杯戦争において教会の秘跡会がその対処に追われる中で、人手不足に寄り派遣された「監督役」である。
苛烈な性質を持つ者の多い代行者としては比較的温厚かつ生真面目な完璧主義者、優等生というのが正確な表現になる。
戦闘スタイルは多彩な銃を切り替えながら扱うというもの。リボルバー、オートマ、ショットガン、ライフルの4種類を基本にしつつ、相手との距離に合わせて弾丸を打ち込んで行く。
その命中精度は常軌を逸していると言っても過言ではなく、周囲に金属があれば難なく跳弾を成功させ、自らが発砲した弾丸にあとから発射した弾を当てることも容易にこなす。
(そもそも代行者が主として刈り取らなければならない存在は銃弾よりも早く複雑に機動することが多い怪物たちなので、飛んでいる銃弾に当てるくらいのことができなければ銃スタイル一つで戦い抜くことはできないのだが)
超近接戦闘にはシュートボクシングと黒鍵で対応することができる。しかし銃の扱いに比べると練度が低いので、それだけで仕留め切ることまではなかなか出来ない。
代行者の装備としては、あえて扱いにくい黒鍵を選択している。これはトップ層の代行者が黒鍵をよく用いるため、灰錠の扱いやすさ以上に黒鍵の拡張性に期待してのことである。
技術班との連携で、ショットガンにアタッチメントとして黒鍵を連結して銃剣のように扱ったり、頭身を射出して斬撃を行うこともできる。
ライフルを用いた遠距離狙撃による前衛支援能力は聖堂教会においても群を抜いており、本来は、チームに寄る多数対一怪の後方支援若しくは止め役が彼の本領である。
また、彼の真価はその空間把握能力にある。
一眼でも風景を見ることができれば頭の中にその空間の三次元座標系を完璧に取ることが出来るという能力がある。
この性質もあり、後述の対魔術師への積極性からルーカス・ソールァイトにとっては天敵と言える相手である。複数人が入り乱れるタイプの聖杯戦争で対面したら9割撃たれる。
元は孤児。赤ん坊の頃、死徒に故郷(と言っても実感はないので生まれた土地程度の認識)を壊滅させられており、生き残りとして聖堂教会に拾われ養育された経緯を持つ。
もともとは十字教としての慈善事業で一般人として育てられていたものの、才覚があることや経緯に死徒(隠匿すべき神秘)が関わっていることもあり本人同意の上で代行業に勤めるための修行の道へと歩んでいった。
故郷を壊滅した死徒はすでに討滅されているため復讐目的は無い。ただひたすらに主の敵を殲滅するという目的に対して真摯なだけである。
要約すると『銃を好んで扱う生真面目かつ誠実な若い聖職者』である。
そうであったのだ。
ノエルと出会って以降、この世の何よりも美しい声を持つ彼女に好意を抱くようになるが、魔術師に造られた命、祝福されない命であるということと彼女自身の純正さ、祝福されて欲しい命への間で葛藤することにもなった。
この世で最も清らかに見えるものが、自分の世界では疎まれる存在であるということに悩んでいる。
また彼女の出自ゆえに彼女への好意を自分で認めることもできないので精神的にはかなり不安定。常に気が立っていると言っても過言ではなく射程範囲に魔術師が見られれば見敵確殺を仕掛けるほど。聖杯戦争の本戦が始まって以降は、監督役として真面目に努めつつ乱戦になるたびバレない位置からの横槍を入れるという戦法にシフトする。この場合はマスターが1人不明の状態で乱戦を起こすたびに1人ずつどこからか狩られていくという厄介な状況を作り上げることになる。
彼女を神さまの愛を受けられるようにしたいという押し付けがましい善意と、彼女を自分の世界に引き込みたいというなんの変哲もない欲望がないまぜになっている。
自らノエルを彼女の安全で閉じた世界から連れ出しておきながら、彼女に危険が迫るとこの上なく激昂したり焦って苛烈な行動を取り始める。
対して肝心のノエルにはできうる限り意識的な優しさで表情を塗り固めてから接するので、ある種の二面性のようになってしまっている。
ノエルの優しさに救われながら彼女の優しさに自分の心の醜さを見て精神を削られており、ストーリーが進むにつれてだんだん不安定性が悪化していく。
彼女への好意を認められるか否かがストーリー進行のフラグ。別に認められないままでもストーリーは進むがその場合は優しくしたい青年と労られるだけの人形という関係性から先に進むことは無い。
もしも機会があるのなら、聖杯にかける願いは『とある少女を人間にすること』を選ぶだろう。
名前:ノエル(・フォン・アインツベルン)
年齢:ーー(数えていないが500は下らない)
性別:女性(ホムンクルス)
属性:秩序・善
身長:152cm
体重:35kg
特技:魔術、会話
好きな物:これといって無い
嫌いな物:雪
天敵:南山堂力弥
国籍:無し(強いて言うならドイツ)
所属:アインツベルン
魔術回路
属性:ーー
編成:特殊(気管支と肺周りに集中)
質:A
量:A
聖堂教会のシスターと目される少女。
極めて華奢な身体つきであり、激しい運動をしないようミカエラに度々窘められている様子。
白く透き通った肌の顔と紅い瞳、そして腰を超えて膝まで伸びた銀髪以外を修道服で覆っており、会話も必要最低限の受け答えしかしてくれない。
その正体はドイツの大家、アインツベルンのホムンクルス。彼女はアインツベルンにおける外部情報収集を担当していた。
元来、アインツベルンは外界との接触を積極的に行う訳ではないが「必要最低限度」の情報は仕入れていた。その「必要最低限度」の収集を行っていたのがノエルであった。
しかし、アインツベルンがその僅かばかりの門を完全に閉ざして以降、彼女はその役割を完全に失ってしまう。
以後の彼女はアインツベルンに倣い(その役割を失い必要が無くなったのもあり)他人との接触を避け、何処かの国の何処かの山の何処かの森に結界を張って四方数メートルの狭い世界で生きてきた。
ーーあの日、彼に出逢うまでは。
確か、夜明け過ぎた頃だった気がします。
声が聴こえたのです。人の声。
はじめて聴いたような、優しい声でした。
本人も把握してはいないが、元はマキリ接触以前に「アインツベルンの秘奥」天の杯の為、作成された複製ユスティーツァの失敗作の一体である。
故に、最高品質の魔術回路を法外な量で有しており、「魔術を使う者」としては非常に優秀。
また、聖杯を目指して鋳造された出身故に、第三魔法「天の杯」、そこから派生(大幅劣化)した「魂間の会話」を魔術として行使することができる。
「魂間の会話」、天の詩(ソラのコエ)はノエルと話している対象が魂を持つものである時成立する魔術であり、相手の魂に直接彼女が語り掛け、その返答を受け取ることと、会話の相手に言葉を介することなく直接言葉を伝えることが出来る。
この魔術をもって「失敗作の聖杯」は廃棄を免れ、「情報収集」の役割を得ることとなった。
アインツベルンの最高純度クラスであるため実質上寿命が存在しない。本当に不老の人形である。
先ほどの狭い世界で暮らしていたのも何百年間なのか知れず、それを気にも留めない精神性の持ち主である。天の詩で結界内の植物や小動物と会話を行い続けていたため、コミュニケーション能力に不足は発生していない。
食事はアインツベルンの門から締め出されて以降一度も口にしていない。周囲の生命から少しずつ、枯れない範囲でエネルギーを吸収してきて数百年間生きてきた。
ミカエラの本質が善性であることを理解しているので、自分を振り回しながら自分のために奔走する彼を受け入れている。しかし本質的に人形であるため、疑問という心理にたどり着けていない状態。
彼が具体的に何をしているのかは知らないまま、ミカエラの心理状態は理解して彼を葛藤と精神的な自傷から庇おうと言葉を尽くしている。
ストーリーが進むにつれて少しずつ他の登場人物を関わりを持つようになっていき、その事実がミカエラの精神を凄まじい速度で削っていくこととなる。彼女は彼女の意思でミカエラの負担を減らそうとしていくのだが、それが彼女に余計なものを見たり聴いたりして欲しく無いと思うミカエラを追い詰めていく。
「どうしてわたしを助けてくれるの?」
「どうしてわたしのために何かをしてるの?」
「どうしてわたしを連れ出したの?」
このような疑問(≠疑い)を持っていくことがストーリー進行のフラグとなる。逆にいうとこれを取りこぼすと現状を受け入れるだけの人形のまま。
別にそのままエンディングを迎えても問題はないのだがそこから良くなることもないよね?という当たり前の話である。
彼女の身体は聖杯の失敗作であるため、亜種聖杯戦争で本来想定される小聖杯とバッティングを起こしてしまう。
サーヴァントの魂の誘引度にはSNイリヤ(本来想定)とHF以外桜(ノエル)の差があるが逆にいえば展開次第ではサーヴァントの魂を肺に取り込んでしまう展開もあり得る。
- 最終更新:2021-02-06 12:25:49