ハーデース

【CLASS】ランサー
【真名】ハーデース
【出展】ギリシャ神話
【性別】男
【身長・体重】162cm・53kg
【属性】秩序・善
【好きなもの】妻、仕事
【嫌いなもの】「冥府の神は個人の好き嫌いで物事を判断しないよ(ただし、仕事の邪魔をする輩は別)」
【ステータス】筋力 A 耐久 B + 敏捷 B 魔力 A 幸運 E 宝具 EX
【クラス別スキル】
・神性 A
 (理由があってランクが落ちている。)
・対魔力 B
・陣地作成 A

【保有スキル】
・黄金律(地) EX
 地底を司る権能の一端として、「地底から出てくる」特性を持つ財–––宝石、温泉、天然ガス、石油などが向こうの方から寄ってくる。基本的にお金には困らない。
・無辜の怪物 B
 後世に「ハデス」「プルートー」などの言葉が悪魔と関連づけられていた事により、彼を表す言葉にも悪魔的イメージがついたことによるもの。
 純粋な神格でなくなり召喚が可能になっている代わりに、対悪・対魔性特攻攻撃がてきめんに効く。
・カリスマ(冥) B++
 「死を経験した」存在に対する、死後の世界の王としての命令権。サーヴァント規格に落とし込んだため、対魔力や精神異常対抗スキルで抵抗可能な程度にランクダウンしている。他の神々の血筋や加護を持つ者相手にはさらに効力が低下する。交ざり物でなく、なおかつちゃんと冥府の神として顕現した姿であれば完全に抵抗不能になるとのこと。
・破壊工作 B
宝具同様、ティターン神族の軍勢に対し行ったそれがスキルとなっている。


【宝具】
『姿隠す宵闇の兜(アイドス・キュネエー)』
ランク:A 種別:対人 レンジ:0 最大捕捉:1
装着したものに高ランクの気配遮断スキルを与える兜。布の形態にもできるらしい。アサシンとして召喚された場合は姿どころか気配や痕跡まで跡形もなく消滅させてしまうらしいのだが、今回はその辺のリソースには犠牲になってもらった。
通常の気配遮断スキルと同じく、攻撃行動に移ると察知されやすくなる。

『這い寄れ我が手、我が腕(オペレーション・ティタノマキアー)』
ランク:B 種別:対人 レンジ:1 最大捕捉:1
ティタノマキアーの戦役で、隠れ兜を用い敵の戦力を削いだ逸話からくる宝具。
相手の宝具に接触した際、判定に成功すれば略奪できる。奪う事ができるのは敵の体から引き離す事が可能なものだけであり、逸話により体に変化を起こしている宝具などは奪取不可能。
奪うことはできるがその後使いこなせるかは保証されていないので、主に攻撃妨害に使用する。

『平伏せよ、我は冥府の王なり(アイドネーウス・パランゲリーア)』
ランク:EX 種別:対生命 レンジ:- 最大捕捉:-
自身の体内に、「冥府」という概念を固有結界として展開。冥府の神としての権能を解放し、冥府に存在するもの(番犬ケルベロス、忘却の川の水、死者の軍勢、眷属神など)を呼び出せるようにする。ペイルライダーの真似事や、直死の魔眼じみた即死攻撃もできなくもないとか。
ランサー本人が冥府の神として地上に干渉する事をあまり好まないため、実質奥の手。
これをフル活用する戦法はその高い破壊力に比例して燃費がシャレにならないぐらい悪いため、強力な魔力のバックアップ手段を用意した上での使用が推奨される。
使用中は容姿も口調も神格らしいそれに変化する。


【weapon】
二又の槍。「残念ながら、兄弟とは違ってこれ自体が強力な道具だったりはしないんだ」とのこと。

【解説】
ギリシャ神話における冥府と地底の神……なのだが、ぱっと見はメタルかゴスパンクにどハマりした男子中学生かなにかである。
威厳に欠けるとわかっていながら年若い少年のような姿・態度をとっているのは「冥府の神である自分は地上の事に干渉するべきではない。故に冥府の神として自身を定める前、ティタノマキアーの頃の心持ちで現れよう」というスタンスのわかりやすい表明方法としてのもの。「マイハニー、若いツバメに夢中問題」を解決するため悩みに悩み抜いた挙句思いついた策だったりはしない。しないってば。

型月世界におけるギリシャ神のお約束として彼も元は宇宙ロボット。最も華がなく機械的であった自分に適切であるとして、冥府の神としての役割を引き受けた。
あらゆるものが死に絶える冥府では、不死性を持たない生物は生きることを許されない。かといって、不死性を持つほどの女神は暗く退屈な冥府に降ることをよしとしないだろう。端的に言えば、冥府の王はモテない。
隣に立つものはおらずとも、自分には部下がいる。孤独ではない。寂しくは、ない。
が、ふと見上げた地上である女性を見つけた時、全ては変わったのである。
初めてと言っても過言ではない「なにかを狂おしいほどに欲する」という感情は、彼を少しばかりバグらせた。

一見温厚で優しい性格をしているのだが、爆発すれば超苛烈。やりたい事・欲しいものは理性でもって限界まで我慢するが、一度限界を迎えれば「え?そこまで?」と思うような行動に出たりする。具体的には父親の許可だけゲットしてあとは全部うっちゃって誘拐婚を目論んだり。(誘拐については「自分は、野に咲く花を無理矢理摘み取るような真似をしてしまったのではないか」「文通から始めてしっかり外堀埋めれば、一年中いてくれたりしなかったかな……」と若干後悔している模様)
仕事一筋でやってきてコミュニケーション能力は全く鍛えていないため、初対面の相手や好きな人相手にはどうしたらいいかわからなくなり「とりあえず高価な宝石とか目の前に積んでおこう」という思考に至りがち。
妻に対しては「望むものを自分が可能な限り(多少の職権濫用をしてでも)全て与える」というスタンスだが、マスターに対しては理性的に人の領分を超えすぎないように忠告する。そもそも、自分はあくまで現し身であるので、その力を乱用するのはあまり好ましくないらしい。

サーヴァント召喚という行為に対しては「実質死者の蘇生みたいなもんなんじゃない?摂理、乱れてない?」と若干顔をしかめるが、当人たちにあくまで英霊の写し・コピー品である使い魔だという事をわきまえてもらえれば大目に見る。ただし、その願いが生前遺した後悔のやり直しであったりするものに対しては「死者はちゃんと死んでろ」というスタンスを変える気はないため二、三回忠告したあと始末に入る。
召喚される時空は「世界が危機に瀕している」か「生死の境が乱れている(人類が不死になった、英霊召喚やりすぎなど)」のいずれかに該当する。前者の場合は人を救いに、後者の場合は主に罰しに現れるだろう。



「聖杯に望むもの、かぁ…………そうだなぁ、イカしたトーク力を身につけた上で出会いからやり直し…………こほん、こほん。僕は公平公正な神だからね。個人レベルの願いとか持たないよ。世のため人のために使おうとも」
「好きなもの?勿論、僕のかわいいペルセポネー!たとえ彼女が僕を愛していないとしても、僕は彼女を愛しているよ!」
「政略結婚……うぅ……結果的にはそうなのかもね………で、でも!僕が他の女を見てたら嫉妬してくれたし!本気で嫌われてるわけでは……ない………よね?」
「本当なら、アサシンかルーラーが向いているんだろうね。どうしてランサーなのかって?………アサシンでずっと隠れっぱなしだと、地味すぎて見てもらえなそうだし……」
「遠くから見てもよくわかる、あの加護……あいつめ………!う、羨ましくなんかないぞ…………」
「やあ。どうして逃げるんだい?仲良くしようじゃないか。ね?……君がそうして欲しいって言うなら、また特注の椅子を用意してあげようか?」
「………ニンジャ?なんで?違うけど?」
「どうだいこの姿。研究の上作り上げた、美少年な化身だよ。えっへん」

「……ぶっちゃけ……恥ずかしい………」
「我が加護を得れば、汝は擬似的な不死となるだろう。だが、死とは避けれぬもの。終わりとは避けてはならぬもの。それを歪めるのだ。相応の対価は支払うことになるぞ?」
「………現し身に徹すれば、見逃してやったものを。同一物として生前のやり直しを願うのであれば、それは死者の領分を越えている………食らってやれ、我が番犬」

「…………あ………あ……ぁぅ…………(手から宝飾品を湧き出させて差し出す)」(妻に対する態度)

「兄弟は随分と怒っていたけど、あの方について、僕から特に思うところはないなぁ。火があるならば戦火による死者を、ないのであれば飢餓と凍えによる死者を。僕は管理するだけだよ。私情とか持ち込んじゃダメだよね」(プロメテウス)
「………アレはかんっぜんに彼が悪い。一応こっちとしては甥っ子の顔を立てて、警告も最後通牒も出したんだからね?それで聞いてくれないなら、冥府に対する侮辱として正式に異議申し立てする以外にすることはないよ。今度やったら、焼き殺すだけじゃ済まないって伝えておいてくれる?」(アスクレピオス)
「君……………随分と、こう、可愛らしい感じになったな……うーん、でも中身はそのままだろう?じゃあ可愛くないなぁ」(パリス)
「何やってるんだアレは……………うん。いくら可愛い姪っ子の頼みでもダメなものはダメだったし、それで随分恨まれたからなぁ。ああして現し身が共に在るぐらいは、大目に見ようかな」(オリオン・超人オリオン)
「ああ、あの子たちの師匠のことならよく知ってるよ。職場の同僚みたいなものだからね。………………一言で言えば、怖い方だ。オフレコでお願いするよ」(メディア・キルケー)
「彼が試練を上手く乗り越えられなかった事は、心から残念に思っているよ。ペルセポネーも彼のことは随分と気に入っていたからね。また、あの歌を聴かせてもらいたいものだ」(オルフェウス)
「おや、同業者もここにいるんだね。向こうの冥界の話も聞いてみたいなぁ。………でも、どう話しかけたものか……」(死後の世界系サーヴァント)
「………確かに、うちの兄弟はいろんな女性と……こう……浮名を流したけど!それは……その……考えがあっての事で…………し、死人はいっぱい出たけど……ちゃんと然るべき扱いはしたし………悪い奴らじゃないよ、本当だよ」(ゼウス・ポセイドンの愛人または子供)
「やあ。うちの狗はちゃんと役に立ってるかな?大事に使ってくれよ、いい子なんだから」(ケルベロスを呼び出せるサーヴァント)
「いい匂いだね。少しもらってもいいかな?一応聞いておくけど、玉ねぎとか入ってたりしないよね?」(ボストン糖蜜災害)
「………管轄が違うからどうこうはしないが。不老不死、というのは少しいただけないな」(始皇帝など)
「アーテーちゃん?もちろん知ってるとも。……僕とはちょっと相性が悪いかな。オリュンポスを降りるほどに想定外を愛する彼女に、自他共に認める徹底管理主義の僕だし……嫌がられちゃっても悲しいから、ひとまず距離を置いてあげた方がいいのかな?こういう時って」(アーテーに対して)



幕間の物語


  • 最終更新:2020-11-14 00:40:43

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