アポフィス

────だして────

────おもいだして────

────しないで────

────ひとりに、しないで────

────わたしを、わすれないで────

────わたしは────

────わたしは────

わたしは────ここに────

ここ に いるよ



【CLASS】ビーストⅡ
【真名】アポフィス/Apophis
【性別】女性
【身長・体重】測定不能
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久EX 敏捷B++ 魔力A++ 幸運A++ 宝具-

【保有スキル】
獣の権能:A
対人類、とも呼ばれるスキル。英霊、神霊、なんであろうと太陽の恩恵、即ち日光を浴びているものに対して特攻性能を発動する。

原初の水:EX
ビーストⅡから流れる原初の水。全ての生命の源であるヌンの権能。地球創生記の真エーテルを循環させている為、この水の中では無限の魔力供給を得られる。液体から産まれなかった者が仮に触れた場合、如何なる存在であれ、肉体、魂、生命、魔力の全てを溶解され、アポフィスが活動する為の糧となる。

単独顕現:B
単体で現世に現れるスキル。一度顕現してしまえば停止する事なく世界を創生記へと塗り替える。このスキルは如何なる時空にも存在を確定させている為、即死、時間操作系を無効化する。また、アポフィスの在り方は太陽そのもの。よって、世界に“太陽”という概念そのものがあれば、逆説的に消滅する事は決してあり得ない。

怪力:A++
超怪力とも。魔物としての能力。自身の筋力を向上させる。ほぼ最上級のもの。闇を体とし、竜体として現れたアポフィスの筋力は巨人のそれである。

闇の化身:EX
全ての光を覆う闇の権化。物質、概念共に覆うブラックホールのような存在であり、喩え英霊や神霊であっても、同ランクの太陽系神性を保持してなければ触れる事すら叶わない。

ネガ・サン:EX
ビーストⅡのスキル。現在において星と共に進化を遂げた全ての生物への概念結界。これを帯びているアポフィスは、太陽の恩恵を受けている生物からの宝具を一切無効化する。

【宝具】
アポフィスは宝具を持たない。彼女の規格外な存在そのものが宝具と言えるだろう。

『黒き崩壊の星、天蓋すら鎖す晦冥(エクリプス・コラプサー)』
FGOでいうゲージが溜まったら発動する技。

【真名】
エジプト神話における原初の神の一人であり、太陽神ラー以前の旧太陽神であったが、後に不要とされて暗き淵へと堕ちていった闇の化身、アポフィス。
原初の水ヌンによって産み出され、世界を照らす太陽としての役割を得た。アポフィスは己の使命に満足し、自身の行いが生命を育んでいた事に喜びを感じていたのだ。
しかし、彼女はある時捨てられた。新しき太陽神でったラーに取って変えられたのだ。旧き日光は必要とされず、新しい世代の為に高き天から堕とされた。
不要の烙印を押され、皮肉にもアポフィスは生まれ故郷でった原初の水に戻ってきた。

こんな事になるなんて思わなかった。何もかも耐えられなかった。

────孤独が耐えられなかった。
────忘却が耐えられなかった。
────疎外が耐えられなかった。

アポフィスは嘆き、涙し、その果てで憎悪した。怒りに狂い、幾度となく己の居場所を奪った怨敵に向かい、その度に堕とされた。

彼女のその行いは世界に闇を齎す厄災とされ、神々によって虚数空間へと追放される。

存在意義のない、活動するだけ闇を齎す彼女は既に邪魔な怪物だ。誰もがアポフィスを蔑み、貶し、本質を忘れ去った。

以後、彼女は再び地上へ戻る時を待ち、ある時機転が訪れる。

何処から目覚めた異なる獣。その出現により連鎖的に表に引き上げられる結果となった。よって、闇より出し化身は動き出す。

アポフィスが内に秘める欲望、それは星全域を原初へとリセットし、後に自身と同じように現在の太陽を不要として切り捨て、あらゆる存在を照らす太陽に返り咲く為である。

以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。原初の太陽は偽りの名。時代に置き去られ、星に最も拒絶された大災害、七つの人類悪の一つ『回帰』の理を持つビーストⅡ。

【解説・人物・形態・能力】
原初の水ヌンとは、虚空であり深淵、宇宙(そら)にて広がる星々の海を表す。
暗黒の時代、未だ太陽という概念が生まれたばかりの宇宙にて、ヌンはアポフィスを産み落とした。太陽を象徴させる偶像としての神であり、それ以外の神々がまだ存在していなかった世界で、星々を照らす生命の光。
しかし、その役割は突如として終わりを迎え、その神格はラーに取って代わられた。
不要な偶像として打ち捨てられたアポフィスは光を失い、星々の海にてただ彷徨う闇に成り果てる。
一方、太陽神ラーは地球に根を降ろし、神々を作り、信仰を敷いた。これが後々のエジプト神話の神々である。
自らの立場を奪われたアポフィスは怒りに狂い、神話にある通り幾度もラーに襲いかかっている。そうして確立した闇の化身としての神格、太陽すら覆い尽くす暗黒、一切の光を鎖すブラックホールそのものがアポフィスである。

ビーストとして顕現したアポフィスに生前の自我は残っておらず、只々全てを浸食し、暗黒の中で新たな星の誕生を迎えようとする暴走状態である。
闇の権化である水に呑まれた凡ゆる生命は、幾度となく溶解と創造を繰り返し、生命体としての形を変えられながら原初に還るのを強いられる。そこに意思は存在せず、ただ愛でられるだけの空っぽな生命が出来上がるだけ。

身長・体重といった体積の規模は測定不能で、羽化したばかりの大まかな面積は、例を挙げるとすればナイル川と同程度の6650kmである。原初の水を拡大させ、自らの面積を広げると最大で太陽規模まで成長する。
姿は神話に語られる蛇型の竜体であり、ラーと同形状の羽翼を有し、両翼の間にはかつての名残であり、現在では黒い太陽と化した球体が浮かんでいる。

能力においてはエジプト神話の神々をも凌駕する旧き神秘、そして概念的に不滅の存在。
保有する魔力は測定不能であり、少なくとも聖杯の有する魔力リソースでは蟻と恐竜程の差があるのは確定で、原初の水と同化している。
後に誕生した神々より権能は少ないが、絶対性を誇る強力な権能を有しており、その一つが原初の水(ヌン)である。聖杯の泥(ケイオスダイト)とも、虚数空間の海とも呼ばれる浸食液体は、触れた対象を溶解し、自らのリソースとして吸収してしまう機能で、これに抗うには「異なる理の存在」か、「原初の水(ヌン)」以上に旧い神秘で覆す必要がある。
しかし、太陽に関する概念こそがアポフィスの本領であり、浸食権能は一部に過ぎない。
元々はラー以前の太陽神だった故に、太陽の恩恵を受けた存在からの宝具を受け付けない。加えて、「闇の化身」の能力により同ランクの太陽神性を持たなければ攻撃を“当てる”事すら叶わないので、先ず多くの英霊、神霊が同じ土俵にすら立てない。
そして、攻撃を当てられる手立てができても、太陽の恩恵を受けている限りは宝具にダメージすら与える事が不可能という。通常攻撃にしても、規格外な筋力と耐久性により迂闊に手出しはできなくなっている。
ここまでの規格外さを見せ付けて尚、アポフィス自身には「死の概念」すらないという事実がある。アポフィスは、ラー以前の太陽の原型……それ即ち、この星、この宇宙に「太陽」という概念が存在する事自体が、逆説的に自らの存在を証明している。要は星の生命の要である「太陽」が消滅しない限りは、いかに手を講じても生命体としての死を遂げる事はない。
原初の水によって周囲を虚構に溶かし、遊泳しながら進攻するのが通例だが、両翼を広げての飛行する事も可能なので移動範囲に制限はない。
顕現したら最後、星の全てを覆い尽くすまで進攻を止めないだろう。そうして、最大規模になった魔力炉心は中性子星に匹敵するものにまで昇華する。

【上述の能力をそのまま行使したらチートなので、リレー・個人SSに合わせた能力での倒し方】



  • 最終更新:2020-05-02 02:57:04

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