アベル・アンドレ参戦

アベル・アンドレは困惑していた。
不意に右手を掴まれ、振り返ると小さな女の子が自分の手首を持っていた。

アベル「どうしたのかなお嬢さん。お父様かお母様は?」

片膝をつき目線を合わせ対応する。その様はまさに紳士的な王子のよう…
アベル「っ!?」
掴まれていた右手に激痛が走り咄嗟に振りほどいてしまう。

少女「急にごめんね、私はカナディア。聖杯戦争の参加者を集めてるんだ」

アベル「聖杯戦争?」

右手を擦りながら確認すると赤い模様があった。

カナディア「おめでとう。君は今回の聖杯戦争の参加者に選ばれたんだ。拒否権はないよ」

訳が分からないという顔でいるとカナディアは何やら板状のものを差し出してくる。

カナディア「はい、これにルールとか書いてあるから。無くさないでね」

二つ折りになってはいるがその表面に描かれている『魔法陣のようなもの』は『中央の模様』だけは違うもののどう見ても

アベル「この模様、もしかして」

カナディア「その名前を言ってはいけないよ。言ったらその右手が自分の舌を引きちぎるよう強制[ギアス]をかけてるからね」

アベル「は?」

カナディア「嘘だと思うなら試してみるといいよ。君以外にも救恤のマスター候補はいるからね」

そう言ってカナディアは姿を消した。まるでホログラムが消えるかのように瞬きの瞬間に消えたのだ。
アベルは手の模様と渡された板を交互に見つめる。

アベル「聖杯戦争…英霊達を召喚して行われる殺し合いか。私以外にもこうして無理矢理参加させられている者がいるのかもしれない」

そう思い至ったアベルは書いている内容を読んで策を練る。

アベル「私が救わなければ…。マスター達を死なせる訳にはいかない」


アベルの決心はルールの一行目の『マスター殺しは禁止』の一文で大きく肩透かしを食らうことになるがそれはまた別の話。

  • 最終更新:2018-07-22 23:19:09

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