『Fate/Oriental Amarant』

≪聖杯戦争までに至るストーリー≫

「亜種聖杯戦争」

『Apocrypha』の世界において、十数年前から乱発されている極小の聖杯戦争。
かのダーニックが撹乱のために聖杯戦争の仕組みを魔術師という魔術師にバラ撒いたせいで発生したとされる。
召喚される英霊数は冬木のものには届かず、わずか二騎で行われるものから、相当の規模である五騎までと様々である。
大雑把に百の聖杯が作成された場合、九十五が途中で頓挫、残り五つのうち四つが不完全で暴発、
そして最後の一つが冬木とは比較にならないほど劣化した儀式として成立するという。

極東の魔術師一族・「常花院家」が治める日本某所・「花総(はなふさ)市」。
そこで『冬木の聖杯』に極めて近いクオリティの亜種聖杯戦争が開催されることになり、世界中から注目が集まる。

……しかし実際の目的は「根源への孔を開け、そこまで至る」のではなく、
聖杯戦争に釣られて集まったサーヴァントと魔術師たちを喰らう為に開催された常花院の罠であった。

代々、常花院の当主は亡くなると所有している霊地に埋められ、遺体の魔術回路を置換した魔法陣(魔術式)を使い、
土地内の魔力を吸収・増幅させ、専用の巨大な魔力プールを生み出していた。

「固有結界」

術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界、魔術の奥義。

今ある世界を壊しているため、抑止力による排斥対象となるわけであり、数分から数時間程度のわずかな間しか維持できない。
しかし一方で、「持って生まれた肉体と外界との遮断」は概念的に最も無理がないことを利用し、
結界の範囲を自らの体内に限定するという手法をとることで、長時間の展開も可能である。

そこで当代の当主である「常花院 芙蓉」は、亡くなった歴代当主たちの魔術回路が組み込まれている常花院の霊地に目を付けた。
「魔術回路がそこにあるのだから、外界に有りながら常花院という魔術師の『体内』としての条件下に当てはまるはず。」
奇しくもかの彷徨海の魔術師と同じその目論見は見事に功を奏し、霊地内ならば長時間の固有結界の展開が可能となった。  

芙蓉はそこを大聖杯として改造を施し、参加者と英霊(いけにえ)を呼び寄せ、固有結界(たいない)に吸収し、
聖杯戦争で取り入れた膨大な魔力とこの術を用いて、根源到達を目論む。

────────其は、天を目指し、花開くことを夢見る『空想華』。
────────散りゆく者たちの血肉と無念を啜り、艶やかに咲く『不凋花』。

≪通常の聖杯戦争との相違点・ハウスルール≫
召喚条件:
冬木の聖杯は「それ自体が西洋の概念によって創られたもの」であるため「西洋圏由来、もしくは西洋圏でも知名度のある英霊」しか召喚できなかったが、
花総の聖杯は西洋外の概念を持つ、常花院家の霊地をベースに改造されたものであるため、「西洋圏以外の英霊」や「英霊に倒されるべき反英霊」が召喚可能となった。

令呪:
とある条件でラスボス戦に入った際、使用不可能になってしまう。(使えないだけで消滅せず、主従関係はそのまま維持される。)




≪キーワード≫
監督委員会:
あのルーマニアの聖杯大戦から早数年、送り出した監督役の暴走により時計塔への貸しをつくってしまった聖堂教会だが、
今回の聖杯戦争は常花院側の提案により、監督役を頼まれた。
しかし、時計塔側の「魔術協会・聖堂教会、双方がより密に手を組み、この聖杯戦争を取り仕切るべき」という意見によって新しい組織をつくることに決定。
それがこの「監督委員会」である。
それぞれの組織から選ばれた代表とスタッフが現地に派遣され、互いが互いを見張り合い、時にいがみ合いながら戦争を監視していたりする。

≪舞台≫
某地方にある都市。観光地として有名で、それなりに発展している。

≪各参加者たち≫

マスター:羅城大我/キャスター:鞍馬天狗

マスター:キリク・レナ/セイバー:ルイ=デュードネ


マスター:ネムレス・ウォーフリーク/ライダー:ロイグ

マスター:小鳩/バーサーカー:ネッソス

マスター:迅龍/アーチャー:アレトゥーサ

マスター:リアム・アンブローズ/アサシン:流麗のハサン

≪主なNPC・重要エネミー≫
今回の黒幕でありラスボスであり大聖杯。

聖杯戦争に関する技術の提供者。若ジジイ。
アインツベルンを仕切るゴーレム・ユーブスタクハイト、その人間型端末筐体の8代目である「アハト」翁の予備として生まれた「九」体目。ゆえに「9(ノイン)」。
亜種聖杯戦争ブームが起こる前、故あって外部に持ち去られ闇オークションにかけられていた彼を買った(救った)のが、芙蓉であった。

芙蓉の息子であり現当主、今回の聖杯戦争の主催者。

一般人、大我と萄利の友人。

一般人、大我と萄利の友人。

ネムレスに参戦を依頼した魔術師の青年。

王賀 雄(おうが すぐる)
監督委員会代表の一人、聖堂教会は第八秘蹟会に所属する代行者補佐にしてシスター。
長年コンビを組み、死線や聖杯戦争を潜り抜けてきた神父がいたが数か月前に亡くなった。
「もう引退したいんだけどねぇ」が口癖の剛腕シスター。

監督委員会代表の一人、聖堂教会に所属する神父。
代行者のような戦闘力も過激な思想も持たないごく普通の聖職者。

ブライス・ブラッドブルック
監督委員会代表の一人、聖堂教会は第八秘蹟会に所属する代行者。
音楽と平和を好む戦闘狂の若者。

ジェイミス・バロウ
監督委員会代表の一人、時計塔は動物科に所属する青年。
沢山の動物(使い魔)を飼育しており、一見はぽっちゃりとした人当たりの良い青年にしか見えない。
四次元ポケットの如く服のあちこちにお菓子や動物用の餌が隠されている。

ニコラエブナ・ズメイヴィチ
監督委員会代表の一人、時計塔は呪詛科に所属する女性。
物静かな人で、どんな時も毛皮のコートを脱がないほどの寒がり。

梔子戸 乱世(ししど らんせい)
監督委員会代表の一人、時計塔は法政科に所属する老人。元々は降霊科にいたらしい。
欠点は家族の自慢話が止まらないこと。


  • 最終更新:2021-04-13 14:26:44

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